帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「1/8計画」

「1/8計画」
ウルトラQ』制作第8話
1966年4月24日放送(第17話)
脚本 金城哲夫
監督 円谷一
特技監督 有川貞昌

 

1/8人間
身長 人間の1/8
体重 人間の1/8
人口対策として全てを8分の1に縮小された人間。
国民の三大義務が免除されるが、名前の代わりに市民番号が与えられてSモデル地区に隔離される。
事故で気を失った由利子が見た夢の産物だったらしいが……。

 

物語
由利子は間違って1/8計画に巻き込まれて8分の1に縮小されてしまう。
以前の生活に戻ろうと由利子は星川航空を目指すが……。

 

感想
変身」では巨人となった人間を異質な存在としていたが今回は小人となった人間を異質な存在としている。しかし、最後にS13地区に入り込んだ万城目と一平が「自分の大きさは変わっていないのに小人達が住むSモデル地区では異質な存在になってしまう」と状況によって異質とされるものが変わる事が示されている。

 

1/8人間になるも星川航空に帰ってきた由利子だったが、そこで自分が既に死んだ扱いになっていた事を知り、自分はもう今までとは違う人間になってしまったのだとショックを受ける。
実はこれらは全て夢で、由利子は1/8人間になっていなかったのだが、目を覚ました由利子はそれに気付かず、お見舞いに来た万城目と一平も自分と同じ1/8人間になってS13地区に来たのだと喜ぶ。それを聞いた万城目と一平は由利子は頭に衝撃を受けておかしくなったのではと考えて医者を呼びに行く。夢の中の出来事を話し続ける由利子の姿は万城目の目に「今までとは違う人間になってしまった」ように映っていた。

 

全ては由利子が見た夢だったと思いきや最後に「古い記録によると巨石文化時代の人類は身の丈18m、身の幅が5mもあったと言う。現在の人類はいつから、そして誰の手によって、どういう理由で小さくなったのか」と言うナレーションが入り、「実は今の人類は既に縮小されていた異質な存在であった」と言う衝撃の事実が明かされる。
かつては18mもあった人間を2m弱に縮小するも人口問題が起き、さらに人間を8分の1に縮小する計画が行われるも結局はS13地区も窮屈な街になってしまうと話の始まりも終わりも分からなくなる構造に思わず背筋が寒くなる。

 

1/8人間になった由利子がS13地区から星川航空へと帰ろうとする道中は『モスラ』の小美人や『親指姫』を思い出す。

 

今回の話は1990年4月に「五郎とゴロー」と共に『ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』の併映として劇場公開された。