帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「206便消滅す」

「206便消滅す」
ウルトラQ』制作第9話
1966年7月3日放送(第27話)
脚本 山浦弘靖金城哲夫
監督 梶田興治
特技監督 川上景司

 

四次元怪獣トドラ
身長 30m
体重 2万5千t
東京上空に広がる特殊な空間に棲む巨大なアザラシ。
特殊な空間に迷い込んだ206便を襲おうとするが、206便が離陸する為の壁代わりにされ、そのまま噴流で吹き飛ばされた。
「トドラ」と言う名前だが劇中では「巨大なアザラシ」と呼ばれた。
妖星ゴラス』のマグマの着ぐるみを改造している。

 

物語
万城目達が搭乗していた超音速ジェット旅客機206便が突然姿を消した。
206便は果たしてどこに……?

 

感想
世界各地で報告される飛行機消失事件をSF的に解釈した話。
因みに『ウルトラQ』が放送された1966年は日本でも飛行機事故が続発していた。

 

霧が立ち込める特殊な空間は雰囲気が出ていて良かったが、その一方でオリオン太郎が何をしたかったのか分からなかったり、206便の飛行シーンに動きが無かったり、ダイヤモンドがビー玉にしか見えなかったりとイマイチな部分も多かった。

 

最初はお菓子の件でスチュワーデスに笑われていたが、指名手配犯のオリオン太郎を倒しパイロットに代わって206便を操縦して最後はスチュワーデスに尊敬の眼差しで見られるようになると万城目と一平がヒーローとして描かれている。

 

今回の話は山浦弘靖さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。
最初は怪獣が出ない話だったが怪獣作品に路線変更になった事で金城さんがトドラの場面を付け加えたらしい。