帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ゴーガの像」

「ゴーガの像」
ウルトラQ』制作第25話
1966年6月12日放送(第24話)
脚本 上原正三
監督 野長瀬三摩地
特技監督 的場徹

 

貝獣ゴーガ
身長 20m
体重 2万t
今から6000年前にアランカ帝国を一夜で滅ぼした怪獣。
ゴーガの像の中で眠っていたが、放射線鑑定の時に受けた放射線の影響で復活した。
目から溶解光線を放ち、貝殻をドリルのように回転させて障害物を破壊する。
苛性カリを混ぜた火薬を撃ち込まれて逃げ出したところを自衛隊の火炎放射隊の一斉攻撃を受けて焼死した。

 

物語
アーブ博物館から盗まれたゴーガの像が日本に運び込まれた。
犯人はアリーンと言う女性だが、彼女には謎があって……。

 

感想
前半は『007』シリーズを思わせるスパイアクション編で、ゴーガが巨大化した後半は都市を舞台にした自衛隊と怪獣の攻防が描かれている。

 

関デスクの命令で出動する由利子達。ここまで来ると万城目と一平も関デスクの部下に見えてくる。
今回は万城目達がアリーンと出会う場面が偶然に頼ったものだったり、自衛隊がいるのに万城目達が怪獣に接近戦を仕掛ける等、強引な展開が見られた。
この辺りになると一般人である万城目達が事件と関わり解決する展開に無理が目立ってきている。

 

これまで何度も遭遇したからか、万城目と一平が銃を持った相手への対処が手慣れていて、見ていて思わず笑ってしまった。

 

今回の話が関デスクの最後の出演となっている。

 

かつてアランカ帝国を滅ぼした怪獣ゴーガは貝殻がドリルになっていた。ひょっとしたら、ゴーガはアランカ帝国が作り出した生物兵器だったのかもしれない。
ゴーガが倒されたのを見てアリーンは「街に悪が蔓延り、人々が心を無くした時、ゴーガは蘇ると言われている」と呟く。仮にゴーガをアランカ帝国が作り出した生物兵器だとするなら、ここで語られている「ゴーガ」とは単なる怪獣の名前ではなくて誤った科学の産物を指しているとも考えられる。