「無限へのパスポート ー四次元怪獣ブルトン登場ー」
『ウルトラマン』制作第16話
1966年11月6日放送(第17話)
脚本 藤川桂介
監督 飯島敏宏
特殊技術 高野宏一
四次元怪獣ブルトン
身長 60m
体重 6万t
無重力圏の谷間から落ちてきた隕石。
青と赤に分かれていたが合体し核融合を起こして巨大化した。
謎のアンテナで周囲に四次元現象を起こす。
スペシウム光線の連発を受けて元の大きさに戻ったところをウルトラマンに握り潰された。
名前の由来はシュールレアリストの詩人「アンドレ・ブルトン」から。
物語
世界的な探検家イエスタディ氏が行方不明になった。
科特隊はイエスタディ氏がバローン砂漠で発見した不思議な隕石が事件の鍵を握っていると考えるが……。
感想
摩訶不思議な四次元現象が見ていて面白い話。
こういう絵の不思議さで見せる話は少ないので印象に残る。
ブルトンが四次元現象を起こす時に出てくる謎のアンテナが印象に残る。
今回は科特隊基地が危機に陥った初めての話。
外からの攻撃には強いが中に入られるとどうにもならないと言う展開は後の作品にも引き継がれた。
ブルトンの奇怪な攻撃に苦しむウルトラマンは高速回転で念力を逆流させるとスペシウム光線を連発して逆転勝利を収める。初めてスペシウム光線を1話に2回使った事でブルトンがいかに強敵だったのかが分かる。
ハヤタ隊員を助けた功績を認められてホシノ君に科特隊の隊員服が与えられる。
今回の話より「大爆発五秒前」や「電光石火作戦」の方が活躍していた気もするが、ホシノ君が要望を出してすぐに隊員服が贈られたところを見るに、これまでの功績で遅かれ早かれホシノ君に隊員服を贈る予定だったと考えられる。