「悪魔はふたたび ーアボラス バニラ登場ー」
『ウルトラマン』制作第18話
1966年11月20日放送(第19話)
脚本 山田正弘・南川竜
監督 野長瀬三摩地
特殊技術 高野宏一
青色発泡怪獣アボラス
身長 60m
体重 2万t
沈んだ大陸ミュー帝国で液体に変えられてカプセルに封印されていた青い怪獣。鉱物試験所で10万ボルトの雷撃を受けて復活する。
口からあらゆるものを溶かす泡を吐く。
バニラを倒すもウルトラマンのスペシウム光線3連発を受けて倒される。
「怪獣無法地帯」のレッドキングの着ぐるみを改造している。
赤色火焔怪獣バニラ
身長 55m
体重 2万t
アボラスと一緒にカプセルに封印されていた赤い怪獣。雷を受けて復活する。
口から火焔を吐く。
科特隊の原子弾を目に受けて弱ったところをアボラスの泡を浴びて溶けてしまった。
物語
工事現場から謎のカプセルと文字盤が発見された。
それは沈んだ大陸ミュー帝国の物で、文字盤には青い怪獣アボラスと赤い怪獣バニラの事が記されていた。
感想
特殊技術のクレジットは高野監督になっているが実際は円谷英二監督が特撮を担当したらしい。ウルトラマンがオリンピック競技場に着地する場面が好き。
「3億5千年前」に「1億5千年前」。途中で誰か指摘しなかったのかな……。
福山博士は落ち着いた雰囲気だったので、自分の軽率な行動から怪獣が出現した責任を感じて、スーパーガンを持って前線に出て怪獣と戦うのは予想外だった。
今回は科特隊の武器が全てエネルギー切れを起こす程の総力戦となり、ウルトラマンもアボラスを倒すのにスペシウム光線を3発も使用している。もしアボラスがバニラや科特隊と戦って消耗していなければ、ウルトラマンでさえ勝利を収める事は出来なかったかもしれない。アボラスは現時点での『ウルトラマン』最強怪獣と言っても良いと思う。
ところでアボラスの泡はウルトラマンが自力で振り払ったのだろうか? イデ隊員が何かしたようにも見えるが……。
『ウルトラマンパワード』の「復活! 二大怪獣」は今回の話のリメイクとなっている。