帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪彗星ツイフオン」

「怪彗星ツイフオン ーギガス ドラコ レッドキング登場ー
ウルトラマン』制作第25話
1967年1月1日放送(第25話)
脚本 若槻文三
監督 飯島敏宏
特殊技術 高野宏一

 

冷凍怪獣ギガス
身長 40m
体重 1万5千t
彗星ツイフオンが地球から離れた直後に日本アルプスに現れた。
レッドキングと一緒にドラコを倒すが、今度は自分がレッドキングに攻撃されてしまう。レッドキングから逃げ出したところを科特隊の強力乾燥ミサイルを受けて爆発した。
名前の由来はギリシア神話巨人族「ギガス」から。
恐怖のルート87」のヒドラの着ぐるみを改造している。

 

彗星怪獣ドラコ
身長 45m
体重 2万t
ツイフオンから地球に飛来した宇宙怪獣。
手が鎌になっていて、ギガス相手に善戦するが、レッドキングに羽をもがれ、最後はギガスとレッドキングの地球怪獣コンビに倒された。

 

どくろ怪獣レッドキング(2代目)
身長 45m
体重 2万t
多々良島に現れたのとは別個体で今度は白目がある。
地底に潜る事が出来て、オホーツク海に廃棄されていた旧型の水爆を飲み込んで日本アルプスに移動した。
同じ地球怪獣だからかギガスと一緒に宇宙怪獣のドラコを倒すが、今度はギガスを攻撃してしまう。
ウルトラマンの投げ技を受けてダウンしたところをウルトラエアキャッチと八つ裂き光輪で倒され、水爆を飲み込んだ喉の部分はウルトラマンによって宇宙へ運ばれた。
悪魔はふたたび」のアボラスの着ぐるみを改造している。

 

物語
彗星ツイフオンが地球に接近。
地球との衝突は免れたが宇宙線の影響で水爆が爆発する危険が生じる。

 

感想
今回の話の放送日はなんと「1月1日」!
当時はお正月特番が無かったのか、あっても『ウルトラマン』は放送されたのか。とにかく今では考えられない。

 

彗星接近による地球最大の危機!
今回は怪獣よりも彗星ツイフオンの方が恐ろしかった。
しかし、ツイフオンと地球の衝突の可能性は早い段階で否定されて、話の大部分は「ツイフオンの影響で水爆が爆発しないか」「水爆を飲み込んだレッドキングが暴れて水爆が爆発しないか」と「水爆の爆発」に焦点が当てられている。彗星も怪獣も水爆爆発のトリガーになっていて、真に恐ろしいのは水爆と言う人間自身が作り出した物になっていた。

 

彗星が地球にドーンとぶつかった弾みに宇宙に飛び出しても大丈夫なように宇宙服を用意した少年。実際にドーンとぶつかった弾みで宇宙に飛び出した事例があるので馬鹿にしてはいけない。(同じ飯島監督作品である『ウルトラQ』の「地底超特急西へ」)
ところで少年は宇宙服をどこで手に入れたのだろうか?

 

地球防衛委員会と言う組織が登場。防衛軍の上部組織かな?

 

こういう事もあろうかと水爆探知機を作っていたイデ隊員。おそらく「大爆発五秒前」を踏まえての開発であろう。
フジ隊員がコーヒーに入れる砂糖を塩と間違っていたが、これも「大爆発五秒前」にあったネタ。それにしても科特隊の砂糖と塩の容器はそんなに間違いやすいものなのだろうか? 事件解決後、今度はムラマツキャップがコーヒーを入れる事になったが、普段はコーヒーを入れないムラマツキャップが間違えずに入れられるか心配である。

 

ホシノ君を演じた津沢彰秀さんが骨折で入院したので、今回の話がホシノ君の最後の出演となっている。

 

「美しい……。地球ってのは本当に美しい星なんだ」と地球の美しさを実感するハヤタ隊員。
ウルトラマンがハヤタ隊員の口を通して気持ちを述べたとも考えられるが、ウルトラマンと一心同体になった事で宇宙的な視点を手に入れたハヤタ隊員が地球の素晴らしさを改めて知ったと見る事も出来る。

 

怪獣無法地帯」に登場したレッドキングが再登場。
怪獣に限らず前に出た事があるキャラクターと新しく出たキャラクターが戦う時は大抵は新しく出たキャラクターが勝つのだが、なんとレッドキングは新登場怪獣であるギガスとドラコに勝っている。
又、ウルトラシリーズでは地球怪獣より宇宙怪獣の方が格が上である事が多いが地球怪獣であるレッドキングは宇宙怪獣のドラコに勝っている。

 

お正月だからか今回はギガス、ドラコ、レッドキングと3体もの怪獣が登場する娯楽作品となっている。
科特隊の作戦でドラコはギガスとレッドキングに倒され、ギガスも科特隊の強力乾燥ミサイルで倒されて、レッドキングが残るだけとなった。イデ隊員が「太古の昔から人間だけが生き残ってきた秘密」について語っているが、作戦を考えたり武器を作ったりする「知恵」こそが人間が地球の支配者になれた理由だと思われる。ただし、今回の話では人間が知恵で作り出した水爆が人間を滅亡させる恐れがあったが…。

 

今回の話は若槻文三さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作で、逆に飯島監督の『ウルトラマン』監督最終作となっている。

 

 

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