帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣殿下 後篇」

「怪獣殿下 後篇 ー古代怪獣ゴモラ登場ー
ウルトラマン』制作第27話
1967年1月15日放送(第27話)
脚本 金城哲夫・若槻文三
監督 円谷一
特殊技術 高野宏一

 

古代怪獣ゴモラ
身長 40m
体重 2万t
地中に逃げるも今度は大阪市内に現れて大阪城を破壊する。
武器である尻尾を科特隊に焼き切られ、ウルトラマンとの戦いで頭の角も折られ、最後はスペシウム光線で倒された。
その後、剥製にされて万国博の古代館に飾られたらしい。

 

物語
ウルトラマンでも歯が立たなかったゴモラに対して迎撃の準備を整える科特隊。
大阪市内に現れたゴモラとの決戦の最中、治は拾ったベーターカプセルを届けようと……。

 

感想
怪獣殿下 前篇」の続き。
今回の話は治少年を中心に物語が進むので、怪獣出現に対する一般市民の反応が見られる。

 

今回の話は現実世界が舞台だからか、防衛軍ではなくて自衛隊が出撃している。

 

ゴモラ大阪城破壊シーンは凄い迫力。
炎や光線と言った特殊能力を持たずに前後編に亘って暴れ続けた生命力の強さに感動する。

 

前回は苦戦したウルトラマンだったが今回はゴモラの武器である尻尾が既に切られていたので勝つ事が出来た。
こう言う部分をきちんと押さえているから『ウルトラマン』は名作なのだ。

 

万国博と言う人類の威厳を見せるイベントの為に住処から日本へと連れて来られたゴモラは被害者だと言える。
大坂城は500年だけどゴモラは1億5千万年の歴史を持つ。人類の歴史なんて地球の中では実は短いもの。人類はその事を肝に銘じて襟を正さなくてはいけない。

 

ゴモラと科特隊が戦っている所にパトカーで連れて行ってもらい、ハヤタ隊員に会って話が出来て、ベーターカプセルを届けてウルトラマンの役に立てて、最後は科特隊の流星バッヂを貰えてと前回に続いて今回も治少年に都合良く話が進む。あまりにも治少年に都合良く話が進むので、ひょっとしたら今回の話は全て治少年が見た夢だったのかもしれない。

 

ウルトラマンパワード』の「よみがえる巨獣」は今回の前後編のリメイクとなっている。