帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「北へ還れ!」

「北へ還れ!」
ウルトラセブン』制作第24話
1968年3月17日放送(第24話)
脚本 市川森一
監督 満田かずほ
特殊技術 高野宏一

 

オーロラ怪人カナン星人
身長 180cm
体重 62kg
北極にある灯台に偽装したロケットから特殊な光線を発射して航空機の電子関係を混乱させる。
北極に入る航空機を墜落させ、ウインダムを操るが、ウルトラセブンのワイドショットで倒された。
名前の由来は『出エジプト記』の「約束の地カナン」から。

 

カプセル怪獣ウインダム
身長 ミクロ~40m
体重 0~2万3千t
今度は赤いカプセルから登場する。
カナン星人の光線で電子頭脳を狂わされてウルトラセブンと戦う。
ウルトラセブンの覚醒光線で元に戻るが結局はカナン星人に倒されてしまった。
実は今回が『ウルトラセブン』でウルトラセブンカプセル怪獣が同じ画面に登場する唯一の話。 

 

物語
地球防衛軍のパトロール機が民間の旅客機と事故を起こした。
フルハシ隊員が調査に向かうが、その頃、フルハシ隊員の母親が上京してきた。

 

感想
フルハシ隊員の下の名前が「シゲル」と判明する話。
ウルトラQ』では主人公達の家族は登場せず、『ウルトラマン』ではイデ隊員の親の話やフジ隊員の弟が登場したが、イデ隊員の場合はゆきに感情移入する為の設定で、サトル君は降板したホシノ君の代役のような扱いであった。『ウルトラセブン』ではアンヌ隊員の叔父関係が出ていたが展開をスムーズにさせる為の設定だった。しかし今回はフルハシ隊員の母親がドラマの重要な位置を占めていた。今まで怪獣(宇宙人含む)がドラマの中心だったのがこの辺りから人間ドラマが中心になってくる。

 

母親とのドラマは毒蝮三太夫さん演じるフルハシ隊員ならではと言った感動話に仕上がっていた。
北極上空のフルハシ隊員と作戦室の母親の会話は二人ともこの後の運命を分かっていながらあえてそれを口にしないやりとりが実に泣ける。


旅客機と衝突した地球防衛軍機のパイロットは可哀相な事にこの後もう一度死んでしまう事になる。(『帰ってきたウルトラマン』の「怪獣チャンネル」)

 

カプセル怪獣は「姿なき挑戦者」からは制作で19話、実際は登場しなかった「怪しい隣人」からでも制作で17話も離れての再登場となった。せっかくの設定なのでもっと使ってほしかった。

 

ウインダム、弱すぎる……。
今回の話を見ると、ウルトラセブンカプセル怪獣には物凄いレベルの差があると言う事が分かってしまう。

 

ウルトラセブンとウインダムの戦闘シーンは完全にお遊びになっていた。
遊びのある戦闘シーンは好きだが今回は時間との戦いだったのでやめてほしかった。

 

フルハシ隊員はウルトラホーク3号が旅客機とすれ違った後に自爆装置を解除していたが、それでは操縦桿が直っていなかったら旅客機と衝突した後に自爆装置の時間が来る事になってしまう。
ウルトラホーク3号は20分後に旅客機と衝突すると分かった直後に360秒後に自爆するようにセットされていたので、ひょっとしたらカナン星人が自爆装置のタイマーを狂わせたりウルトラホーク3号を誘導したりして、ウルトラホーク3号が自爆するより先に旅客機と衝突するように仕向けていたのかもしれない。(でも、まぁ、今回の話は全体的に時間経過が無茶苦茶なんだよね)

狙われた街」で伯父を飛行機事故で失い、その後の伯母の悲しみを知っているアンヌ隊員がフルハシ隊員の母親を作戦室に案内する役目を命じられると言うのは残酷だなと思う。

 

今回の話は全体的に白くて寒かったので最後の赤い夕焼けが実に温かく感じた。

 

 

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