帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「悪魔の住む花」

「悪魔の住む花」
ウルトラセブン』制作第31話
1968年5月5日放送(第31話)
脚本 上原正三
監督 鈴木俊継
特殊技術 的場徹

 

宇宙細菌ダリー
身長 1mm
体重 0.1g
花弁によく似た銀色の卵から孵った宇宙細菌。
人間に寄生して血液中のフィブリノーゲンを摂取し、寄生した人間を吸血鬼に変えてしまう。
口から霧を吐く。
ウルトラセブンを追い詰めるが、医者が打った注射の影響で復活したウルトラセブンのウルトラバブルで溶かされた。
名前の由来はスペインのシュールレアリスト「サルバドール・ダリ」から。 

 

物語
花の香りを嗅いだ途端に意識を失って倒れた少女・香織。
貧血の疑いで同じ血液型のアマギ隊員が呼ばれるが、その夜、香織は目を覚まして……。

 

感想
まだ無名時代の松坂慶子さんが出演した事で有名な話。
今回の話はメロドラマのようだが、香織が幼くてアマギ隊員と釣り合っておらず、兄と妹のように見えた。(当時、古谷敏さんが24歳で松坂慶子さんは15歳)

 

1966年に公開された『ミクロの決死圏』をモデルにした話。
ウルトラマンはミクロ化はしていなかったので『ウルトラマン』との差別化が果たされている。一応、多くのウルトラマン達がミクロ化も可能と言う設定になっているようだが実際にミクロ化したのは少ない。

 

ドラマに関しては「吸血鬼」の要素があり、美しい少女が人間を襲う化け物になると言う悲劇がある。
また劇中で言及されているように『眠れる森の美女』の要素もあり、遊園地のシーンのようなメルヘンチックな演出がある。
その他にもキリヤマ隊長が「宇宙の悪魔に呪われている」と言ったようにダリーに寄生されて人間を襲うようになるのは「悪魔憑き」の宇宙版とも言える。

 

ダリーに寄生された事で夜中に彷徨うようになった香織の姿は「睡眠時遊行症(夢遊病)」を思わせるものでもあった。

 

香織とアマギ隊員の血液型は特殊なものらしい。AB型のRh-かな?
因みにAB型の男性の性格は「何事も起用にそつなくこなす」「防衛本能が強く、相手を理解するまで自分を隠す」「いつも冷静だが恋に燃えると情熱的になって詩的な表現を用いたりする」となっている。

 

雑誌を読んでいる間に香織がベッドから抜け出した事に気が付かなかったフルハシ隊員。何の為の見張りなんだ?

 

ダリーは現代の技術では取り除く事が出来ないらしい。でも、北村博士なら出来そう。

 

ダリーとの戦いでウルトラセブンエメリウム光線を使った時は「体内だぞ!?」と思わずツッコんでしまった。
今回の戦いでウルトラセブンのビームランプが点滅している。

 

事件解決後、ダリーに寄生されていた時の事を何も覚えていない香織の事を思って、あえて何も言わなかったアマギ隊員。こうしてウルトラ警備隊で唯一、異性関係の話が無いアマギ隊員の淡い恋物語は終わりを告げたのであった。(ダンとアンヌ隊員は付き合っているし、ソガ隊員には婚約者がいるし、フルハシ隊員には「セブン暗殺計画 前篇」「セブン暗殺計画 後編」でそれらしい人物が出てくる。キリヤマ隊長は既婚者だと思う)

 

眠る香織を見て「こんな美しい顔で血を吸うわけがない……」と呟くダン。外見で判断しちゃ駄目でしょ。「湖のひみつ」でピット星人が言ったように、やはり男性は可愛い娘に弱いのか?

 

今回登場したダリーは池谷仙克さんがデザインしたウルトラ怪獣第1号である。

 

 

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