帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「第四惑星の悪夢」

「第四惑星の悪夢」
ウルトラセブン』制作第43話
1968年7月28日放送(第43話)
脚本 川崎高・上原正三
監督 実相寺昭雄
特殊技術 高野宏一

 

第四惑星人
第四惑星は地球から120億万km離れた所にあり、今から2000年前に作り出したロボットに取って代わられ、現在はロボットが支配階級で人間は支配されている。
コンピューターによって500年後に第四惑星の人間が絶滅する事が明らかになったので、第四惑星のロボット達は地球を侵略して人間を確保しようとした。
ダンとソガ隊員が乗った宇宙ロケットのスコーピオン号を捕らえるが、ウルトラセブンに地球侵略部隊を全滅させられる。
皆はダンとソガ隊員が見た夢の産物と考えるが……。

 

物語
ダンとソガ隊員を乗せた長距離用宇宙ロケット・スコーピオン号は全てがコンピューターで制御されていた。
しかし、軌道を外れて第四惑星に漂着してしまう。そこはロボットが人間を支配する星だった。

 

感想
予算の都合で着ぐるみが出ない話第3弾。
ウルトラマン』の「地上破壊工作」と同じく、ジャン=リュック・ゴダール監督作品『アルファヴィル』の影響があるらしい。
無人の街、ポツンと置かれている電話、ロボット長官の部屋、空に浮かぶ四つの月と異世界を作り出すのに必要なのはイマジネーションである事がよく分かる話。

ディストピアもので、今回の話に登場するロボットは「完璧な存在」と言うより「心を失った人間」と言った方が近い描写になっている。

 

猿の惑星』の猿をロボットに置き換えた構図になっているが、『猿の惑星』が謎解きをメインにしていたのに対し、今回の話は格差・管理・統制の社会の行き着く先をメインに描いている。

 

13日の金曜日」に続いて今回は占星術を気にするソガ隊員。
どうして「明日を捜せ」では水晶占いを信じなかったのだろう? 星関係にしか興味が無いのかな。

 

ロボット長官は「コンピューターは間違いをしない。そしていつも冷静だ」と言っていながら、コーヒーの味が違う事で怒ってしまう。そもそも、社会維持の為になくてはならないエネルギー源である人間をドラマの撮影でバンバン殺していながら500年後に人間が絶滅してしまうのが問題だと言っている時点で第四惑星のロボットもコンピューターも大きな間違いを犯していると言える。「自分達は間違いをしない」と信じ切っているのが一番の間違いなのだ。

 

ロボット署長の口の中の飴玉?の音が物凄く気になる。

 

今回は敵の怪獣が出ない代わりにウルトラセブンが街や建物を壊す壊す。

 

空間X脱出」にあった「神なき知恵は知恵ある悪魔を作る事なり」を思い出す話。機械化は便利になるので良いのだが、一歩間違えたらとんでもない結果を招いてしまう可能性がある。

 

偶然だと思うが、その星の元々の支配者が新たな支配者に駆逐され、他の星から来たウルトラセブンが新たな支配者の味方をしてしまうと言う「ノンマルトの使者」の後に、その星の元々の支配者が新たな支配者に駆逐され、他の星から来たウルトラセブンが元々の支配者の味方をすると言う今回の話が来るのは色々と興味深いなと思う。

 

 

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