「ダン対セブンの決闘」
『ウルトラセブン』制作第46話
1968年8月18日放送(第46話)
脚本 上原正三・市川森一
監督 鈴木俊継
特殊技術 大木淳
侵略星人サロメ星人
身長 190cm
体重 120kg
伊良湖岬にある海底工場でニセ・ウルトラセブンを作り、地球を侵略しようとしていた。
ダンを罠に掛けてウルトラビームの秘密を聞き出す。
水中翼船はなんと空も飛ぶ。
最後は本物のウルトラセブンに倒された。
名前の由来は『新約聖書』に登場するヨハネの首を求めた女性「サロメ」かな。
ロボット超人ニセ・ウルトラセブン
身長 40m
体重 3万5千t
サロメ星人が作り上げた侵略兵器。
エメリウム光線、アイスラッガー、ラインビームを使う。
アギラを倒すが本物のウルトラセブンに倒された。
カプセル怪獣アギラ
身長 ミクロ~45m
体重 0~1万2千t
今度は赤いカプセルから登場する。
ニセ・ウルトラセブンの前に為す術も無く倒されてしまった。
物語
謎の女性を尾行するダンは逆に捕らえられてしまう。
ダンを捕まえたサロメ星人はニセ・ウルトラセブンを使って地球を侵略しようとしていた。
感想
『ウルトラマン』の「遊星から来た兄弟」に続く偽者編。
姿形が似ているだけだったにせウルトラマンに対し、今回のニセ・ウルトラセブンは本物と同等の能力を持つとされた。一般には評価の低い話ではあるが、かつてない強敵の登場と言う雰囲気は出ていたと思う。
久し振りに凝った場面切り替えが見られる。
調査の為に変装したフルハシ隊員が似合いすぎ! これは絶対にバレない!
ダンはサロメ星人に捕らえられるが、ニセ・ウルトラセブンを見せられた時には拘束を外されていたので、何故この時に逃げなかったのか疑問。ウルトラセブンに変身できなくてもカプセル怪獣は持っていたので、一度目はともかく二度目の時は抵抗してほしかった。
拘束されたダンはライターで拘束具を焼き切って脱出する。落としたライターを秘密道具を使って拾う場面等、今回もスパイ作品っぽい雰囲気がある。
ニセ・ウルトラセブンのプロテクターに気が付かないウルトラ警備隊。何度も本物と会っていると言うのに……。
戦いが終わり、ウルトラ警備隊もサロメ星人もニセ・ウルトラセブンが勝ったと思い込む。
どうして本物が勝ったと分からなかったのかだが、この時のウルトラセブンはニセ・ウルトラセブンと同じように海面ギリギリを移動していてプロテクターの部分が水中に隠れて見えなかったのだと思う。
今回の話は市川さんと鈴木監督と大木監督の『ウルトラセブン』最終作となっている。