帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラファイト』制作第171話~第175話

 

血と砂のバラード」
ウルトラファイト』制作第171話
1971年5月4日放送(第152話)

 

岩場に残る不気味な血痕。その先の海岸ではウルトラセブンエレキングが戦っていた。自然を愛するウルトラセブンだったが戦いで美しい浜辺を血で染めていく……。
この血はエレキングのものだろうか? ウルトラシリーズでは流血等の生々しい描写は避けられていたのでドキッとした。

 

勝利を収めたウルトラセブンは何故かカメラを押しのけるような仕草をしてから勝鬨を上げている。いきなりカメラを意識した行動を見せたので驚いた。

 

オリジナル版でも湖にいたからか、エレキングは水辺にいる事が多い気がする。

 

ウルトラセブン○ 対 エレキング

 

 

「罠の罠」
ウルトラファイト』制作第172話
1971年5月7日放送(第155話)

 

イカルスの仕掛けた罠に足を取られてしまったウルトラセブン。縄で足を岩に結ばれて行動範囲に制限を付けられてしまう。苦戦するウルトラセブンだったがイカルスを押し倒して逆に縄でがんじがらめに縛り上げて逆転勝利。

 

ウルトラセブン○ 対 イカルス●

 

 

「海は青かった」
ウルトラファイト』制作第173話
1971年5月10日放送(第156話)

 

のどかな昼下がりに浜辺で昼寝をしていたエレキング
そこを通りがかったウルトラセブンはうっかり岩を落としてエレキングを起こしてしまう。
ウルトラセブンが謝るも怒りの収まらないエレキング。殴る蹴るのエレキングに対し、自分が悪いと分かっているウルトラセブンは終始無抵抗。気が済んで立ち去っていくエレキングに対し、ウルトラセブンは意識を失う最後まで謝り続けるのだった。

 

エレキングに殴られ蹴られ続けても謝り続けるウルトラセブンと言う『ウルトラファイト』でも有名な話。いつもだったら逆切れしたウルトラセブンエレキングを倒して終了だった気がする。

 

エレキングのあちこちに血が付いているが「血と砂のバラード」で負った傷かな?

 

今回の話が新撮影編におけるウルトラセブン唯一の黒星らしい。

 

エレキング○ 対 ウルトラセブン

 

 

「くたびれ損の骨もうけ」
ウルトラファイト』制作第174話
1971年5月13日放送(第159話)

 

裏山に近い土手で人間達が捨てたゴミを漁っていたイカルス。西洋風の剣を掘り当てたイカルスを見てキーラーも掘りたいと訴えるがイカルスは拒否し、イカルスとキーラーの戦いが始まってしまう。
そこにウルトラセブンがやって来て戦いを止めて皆で仲良く掘る事に。『ウルトラファイト』では珍しく仲裁が成功した。いつもだったら戦いを止めない二人に逆切れしたウルトラセブンが二人を倒して終了だったと思う。
そして仲良く掘った3人が見付けたのは殺された怪獣の骨だった……。

 

ゴミ捨て場や舗装された土手と人間の存在が明らかになる話。今も近くに住んでいるのか、それとも既に人間はいなくなってしまったのか……。

 

人間が捨てた剣との比率でウルトラセブンや怪獣達は人間と同じ大きさである事が証明された。

 

今回はいつもと違った絵本を読んでいるようなナレーションが印象的だった。

 

ウルトラセブン△ 対 イカルス△ 対 キーラー△

 

 

「怨念! 小島の春」
ウルトラファイト』制作第175話
1971年5月18日放送(第162話)

 

一輪の風に乗ってどこからか舞い降りてきた三度笠。三度笠の事は知らないが欲しいと言う好奇心で奪い合いを始めるウルトラセブンとキーラー。どうしてそこまで拘る?とツッコミたくなる程必死な二人の大人げない争奪戦が見物。
最後はウルトラセブンが怪電波(ワイドショット?)で三度笠を燃やし、空しいまま終わってしまう。

 

新撮影編で唯一ウルトラセブンが光線技を使ったのとあまりにも大人げない三度笠争奪戦で「海は青かった」と共に『ウルトラファイト』の中でも有名な話になっている。有名作2本でのウルトラセブンのキャラクターの極端振りが実にカオス。

 

ウルトラセブン△ 対 キーラー△