「波濤! 三段拳法」
『ウルトラファイト』制作第176話
1971年5月26日放送(第168話)
新しい拳法を開発しようと砂浜でトレーニングをしていたイカルスだったが昼寝をしていたウーに躓いてしまう。寝転がっているウーが完全に海辺のゴミと化していた。
イカルスはウーとの戦いで波濤・三段拳法を編み出して見事に勝利。手刀を三連続で相手に打ち込む技なのだが最後の攻撃が手刀ではなくて本物の刀に見えたのは気のせいだろうか……。イメージ映像か、それとも……? 砂浜に突き刺さっていた刀が気になるお話。
イカルス○ 対 ウー●
「吸血の岩」
『ウルトラファイト』制作第177話
1971年5月21日放送(第165話)
「野郎っ! 血ぃ見さらせぃ!!」。
真っ暗な洞窟の中で戦い続けるウーとエレキング。やがて二人とも力尽きてしまう……。
BGMが無く、波打ちの音だけが響き、ナレーションも無くなる中、血が降りかかる岩を挿んで繰り広げられる暗闇の戦いが怖い。
洞窟の中にある吸血の岩が血を得る為に怪獣達を殺し合わせたように見えるが……。
ウー△ 対 エレキング△
「必殺! 居合の浜」
『ウルトラファイト』制作第178話
1971年6月3日放送(第174話)
木の棒を手にお互いに間合いを計るウーとキーラー。
長い睨み合いの末に訪れる決着!
ウーが倒れ、勝利した座頭市キーラーは木の棒を杖代わりに去って行くのだった……。
「怪獣道とは生きる事と見付けたり」byキーラー。
どんなに努力しても善戦しても己が信念を貫こうとも勝たなければ全て無に帰す。それが『ウルトラファイト』。
ところでキーラーはいつから座頭市になっていたのだろう?
キーラー ○ 対 ウー●
「潮騒は俺の子守唄」
『ウルトラファイト』制作第179話
1971年5月31日放送(第171話)
昼寝を楽しんでいるキーラー。なんていい顔で寝るのだろうか。
ところがいきなりウーに襲われていつものバトルに突入! 殴り合い、石の投げ合いの末に……。
実は血塗れだったキーラー。今のは夢か現実か、実は死に間際に見た走馬灯だったのか? 謎が謎を呼ぶお話……。
今回のナレーションは「綺麗ですねぇ、美しい海ですねぇ」や「怖い話ですねぇ、恐ろしかったですねぇ」とアンタ誰だよ?とツッコミたくなるような口調になっている。なんとなく淀川長治さんを思い出す。
キーラー△ 対 ウー△
「怪獣島異聞」
『ウルトラファイト』制作第180話
1971年6月8日放送(第177話)
花束を抱えていそいそと駆けるエレキング。待っていたのはイカルスだった。「遅いわねぇ。何しているのかしらねぇ」。
……女!? いつの間にイカルスは女になってエレキングと付き合う事になっていたのだろうか……。
花を用意してデートに遅れたと弁明するエレキング。それを聞いたイカルスは「こんなの食えない」と豹変。殴りかかってくるイカルスとそれに怒って殴り返してくるエレキング。なんてバイオレンスなカップルなんだ。
結局はエレキングがダウンし、数日後、今度はエレキングは魚を持って来て、イカルスはそれを見て喜び、二人は仲良く抱き合うのだった。
次の「砂漠に赤い花が咲く」と共に怪獣が女性キャラを演じると言う『ウルトラファイト』くらいでしか出来なさそうな色々な意味で伝説のお話であった。