帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「二大怪獣の恐怖 東京大龍巻」

「二大怪獣の恐怖 東京大龍巻 ー津波怪獣シーモンス 竜巻怪獣シーゴラス登場ー
帰ってきたウルトラマン』制作第14話
1971年7月2日放送(第14話)
脚本 上原正三
監督 冨田義治
特殊技術 佐川和夫

 

津波怪獣シーモンス
身長 43m
体重 3万5千t
爬虫類で卵生。卵を産む為に宝石が必要で、海神丸東京湾のセメント工場を襲った。普段は大人しいが産卵期には気性が荒くなる。
角で相手を突き上げる攻撃が得意。夫のシーゴラスと一緒に角を発光させて大竜巻を起こす。
MATに片目を潰されて、夫のシーゴラスと一緒に逃げた。

 

竜巻怪獣シーゴラス
身長 62m
体重 5万2千t
伊豆沖から東京の地中に移動して、妻のシーモンスの助けを聞いて出現する。
角は津波や竜巻の他に放電を起こす事も出来る。
角をMATのレーザーガンSP70で折られてしまい、妻のシーモンスと一緒に逃げた。

 

物語
ウルトラバーリアで津波を弾き返したウルトラマンだったがエネルギーを使い果たしてしまい敗退。
MATは伝説の歌を基にシーモンスとシーゴラスの謎を解いていく。

 

感想
津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ!」の続き。
ウルトラバーリアで弾き返される津波は迫力満点。
でも結果としてウルトラマンはエネルギーを使い果たして負けてしまう。
帰ってきたウルトラマン』ではウルトラマンが負ける事が度々あるが、バリアーを張られる(キングザウルス三世)、二大怪獣に挟まれる(グドンツインテール)、戦う前にエネルギー切れ(シーモンスとシーゴラス)、鳥怪獣相手に空中戦(テロチルス)、スペシウム光線を吸収される(ベムスター)、心の乱れ(ナックル星人とブラックキング)と負け方が毎回異なっている。

 

ウルトラマンが助けてくれた。いざと言う時、我々には強い正義の味方が付いてる」と言う工場長。やはり一般の視点から見たらそうなるのか。下手に怪獣を刺激したら再び津波の危険が生じるが、その時はウルトラマンが助けてくれるから大丈夫だ。ウルトラマンと言う正義の味方の存在が人間から危機感や倫理観を奪ってしまうのが皮肉。

 

MATと自衛隊は別組織となっている。しかも良好な関係ではなさそうで、縄張り争いを繰り広げているようにも感じる。
自衛隊は民間企業の要請で出動したがそれは建前で、本音はMATから日本における怪獣攻撃の主導権を手に入れたかったのかもしれない。(セメント工場の工場長は3日待てばMATがシーモンスを退治すると言う話を聞いて一度は自衛隊への攻撃要請を取り下げるが、自衛隊は独自に海底探索をして東京湾にシーゴラスがいないからシーモンスを攻撃しても大丈夫だと工場長を説得してMATが約束した日の前日に自分達で攻撃を行っている)

 

自衛隊との縄張り争いがあったので、今回は岸田長官が直々に来て「君達MATの手でやらなければならぬ」と檄を飛ばした可能性がある。

 

「一刻も早く都民に安らぎを」と述べる岸田長官。「二大怪獣東京を襲撃」「決戦! 怪獣対マット」の時とは大違い。今回はスパイナーを使うと言い出さなくて良かった。

 

MAT不要論が出ると言う科特隊やウルトラ警備隊では考えられない事態。しかし、怪獣を退治する為に存在するMATが怪獣を倒す事が出来ないのなら不要論が出るのも仕方が無い。視聴者はMATの努力を知っているが劇中の人々は結果しか知らないわけだから。

 

シーモンスとシーゴラスは生態が細かく設定されていて、しかも、それらが全て物語に絡んでいるのが素晴らしい。

 

伝説の歌にある海と天と地の怒りだが、海が津波なのは分かるが、天と地を合わせて竜巻にするのなら、天は竜巻にして地は地震にしてほしかった。ただ、これをすると話を前後編でまとめられなくなるし予算も大変な事になるので難しいか。
ところで津波と竜巻を起こす能力を考えたらシーモンスとシーゴラスは『帰ってきたウルトラマン』の最強怪獣候補に入ると思う。

 

津波に続いて今回は竜巻が起こる。津波に比べて話題にならないが今回の竜巻も圧巻の出来。特撮だけでなく本編にも竜巻の描写を入れているので津波より完成度は上だったと思う。
ところでウルトラマンが竜巻を静めた技はウルトラ念力かな?

 

「許せ。お前達は力を持ちすぎた」はシーモンスとシーゴラスだけでなく怪獣全てに当てはまる言葉。今回の話はシーモンスとシーゴラスを殺さなかった事がせめてもの救いだったと言える。

 

今回のウルトラマンはやたらとクルクル回っている。

 

今回の岸田隊員はあまり目立っていなかったが、そう言えば今回の前後編では郷との対立が一度も無かった。隊員同士の対立が無くなるとちょっと物足りないかな。

 

今回の前後編は1971年12月に「東宝チャンピオンまつり」として『ゴジラモスラキングギドラ 地球最大の決戦』等と同時上映で劇場公開された。

 

 

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