「大怪鳥テロチルスの謎 ー始祖怪鳥テロチルス登場ー」
『帰ってきたウルトラマン』制作第16話
1971年7月16日放送(第16話)
脚本 上原正三
監督 山際永三
特殊技術 高野宏一
始祖怪鳥テロチルス
身長 60m
体重 1万8千t
悪島火山の噴火口に生息していた怪獣。夜行性で音に敏感。
口から吐く白い糸は亜硫酸ガスと化合すると赤い猛毒ガスになる。
物語
ヨットに爆弾を仕掛ける男。彼の名は松本三郎。幼馴染みだった由紀子が横川と婚約した事を妬んで二人を殺そうとしたのだった。
しかし、謎の怪獣によって事件は思わぬ展開に……。
感想
ウルトラシリーズと言うよりサスペンスドラマのような展開で、円谷プロ作品だと『怪奇大作戦』に近い話。賛否両論があると思うが、あえて異質な話を組み込んだ事で『帰ってきたウルトラマン』のドラマに幅が広がったのは確かである。
今回はウルトラシリーズではあまり見られないドロドロとした人間関係が見られる。人間の話と怪獣の話が分かれているので、怪獣を見たい人にとっては入り込みにくい作りになっているところはある。
今回は恋愛を取り上げているのでアキちゃんの心情も色々と描かれている。アキちゃんは『ウルトラマン』のフジ隊員や『ウルトラセブン』のアンヌ隊員と違って特別チームの隊員ではないので、そのアキちゃんと関わる事で郷も特別チームの隊員として事件と向き合っている時とは違う一面を見せる事となった。
街の上空でテロチルスを攻撃する自衛隊機。
MATに連絡せずに攻撃に踏み切ったように見えたが、やはり縄張り争いがあるのかな。
空を飛び、素早さだけでなくタフさも兼ね備えたテロチルスに苦戦するウルトラマン!
と言う事で次回「怪鳥テロチルス 東京大空爆」に続きます。