「この怪獣は俺が殺る ープラスチック怪獣ゴキネズラ登場ー」
『帰ってきたウルトラマン』制作第22話
1971年9月3日放送(第22話)
脚本 市川森一
監督 山際永三
特殊技術 佐川和夫
プラスチック怪獣ゴキネズラ
身長 42m
体重 3万8千t
プラスチックを養分としている怪獣で、夢の島やニューヨークのゴミ処理場に現れた。
プラスチックを溶かすウイルスを持っていて、口からは霧状のプラスチックを吐く。
口や手でミサイルを受け止めると言う脅威の反射神経を持つ。
伊吹新隊長とウルトラマンの共同戦線で倒された。でも、そのまま放っておいた方がプラスチックゴミを処理出来て良かった気がする。
名前の由来は「ゴキブリ」と「ネズミ」かな。
物語
加藤隊長がMAT宇宙ステーションに転任になり、代わりに伊吹新隊長がやって来る事になった。
その頃、夢の島に怪獣ゴキネズラが現れる。
感想
ウルトラシリーズ初の交代劇。
加藤隊長が転任したMAT宇宙ステーションは「ウルトラセブン参上!」で梶キャプテンが勤めていた所だと思われる。
伊吹新隊長は加藤隊長の上官だったと言う設定。
加藤隊長はチームワークを大事にして部下の意見を調整するタイプだったが伊吹新隊長は強力なリーダーシップで部下をグイグイと引っ張るタイプで、話もMAT内部での対立が無くなって外からの敵にMATが一致団結して立ち向かう展開が多くなる。(初期では岸田隊員辺りが郷の独断専行のミスを責めるが今回はそれが無い)
ウルトラマンの危機に「ワンダバ」と共に現れる伊吹新隊長がカッコ良い!
事件解決後、厳しい雰囲気を見せながら郷の命令違反を不問にする懐の大きさも良い。
郷が独断専行でミスを犯してしまう展開はこれまでにもあったが今回の郷は最後までウルトラマンの力を当てにせず自分の力で事態を解決しようとしていて成長が見られる。
郷の右手の怪我がそのままウルトラマンにも表れるのだが、右手が痛くてウルトラブレスレッドが使えないのに側転やバク転を軽々と決めるのは不自然だった。
意味深なピエロが妙に印象に残った話だった。