帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「星空に愛をこめて」

「星空に愛をこめて ー燐光怪獣グラナダス登場ー
帰ってきたウルトラマン』制作第44話
1972年2月11日放送(第44話)
脚本 田口成光
監督 筧正典
特殊技術 真野田陽一

 

宇宙牛人ケンタウルス星人
身長 150cm~50m
体重 40kg~1万t
MATの高性能レーダーを破壊する為に広田あかねに変身して地球に潜入するが、優しい心を持った地球人を愛してしまったので逆にグラナダスに殺されそうになる。
危ないところを助けてくれた岸田隊員がレーダーの開発者だと知って苦悩し、最後は岸田隊員に別れのペンダントを渡した後に正体を明かしてグラナダスに特攻、体内の爆薬でグラナダスと共に果てた。
名前の由来は「ケンタウルス」かな。

 

燐光怪獣グラナダ
身長 47m
体重 2万5千t
ケンタウルス星人と一緒に高性能レーダーを破壊する為に地球に送り込まれた。
両目から燐光を、口からミサイルを放つ。舌も伸びる。
あかねの特攻によって倒された。

 

物語
郷と岸田隊員は謎の燐光に襲われるあかねと言う女性を助ける。
あかねに一目惚れした岸田隊員。一方、郷は燐光の正体を探る。

 

感想
助けた次の日には既に結婚の事まで考える岸田隊員。気が早すぎる!
郷とアキちゃんや『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンとアンヌ隊員の進展具合を考えると光速並みの早さだ!
ひょっとして、これが初めての恋だったのかな? いずれにせよ、25歳とは思えない思考回路だ。

 

あかねに振られた後にマットビハイクルでグラナダスに特攻を仕掛ける岸田隊員。この展開は「毒ガス怪獣出現」と似ている。岸田隊員は死なずに済んだが、やはりあかねのペンダントのおかげなのかな?

 

あかねの正体が宇宙人であると即座に見破った郷。テレパシーでも使ったのだろうか?
因みにあかねは郷の事を完全に宇宙人扱いしていて郷もそれを否定しなかった。

 

「同じ宇宙人でも、あなたは地球の平和を守る為に活躍して人間に好かれている。でも、私は悪い事をしに地球に来てしまった」。
あかねの台詞からウルトラマンとあかねの関係が対になる。
あかねもウルトラマンと同じく地球の平和の為に戦い地球人に愛される事になるのだが、ウルトラマンが最後は自分の星に帰ったのに対し、あかねは自分の星に帰れずに地球で眠りに就く事となった。

 

あかねは体内に爆薬を仕掛けられていた。最初からあかね個人は地球を襲う気が無くて指令で無理矢理させられていたのかもしれない。
ところで、あれだけグラナダスに破壊されてレーダーは無事だったのかな?

 

ケンタウルス星人のデザインが不評だが、今回は異形の者の愛を描いているので、あれで良かったと思う。

 

パトカーのようにサイレンが付いているマットビハイクルが妙に気になる。

 

郷があかねと話をしているところを次郎君とルミ子さんが目撃する。何かあるのかなと思ったが何も無くて残念。ルミ子さんの気持ちを見たかった。

 

実は今回の話は岸田隊員があかねと出会ってからわずか二日足らずの物語となっている。その為か展開が駆け足になっているが、岸田隊員役の西田健さんの演技でカバーされている。
思えば初期のシリアスな展開に後半のコミカルな展開と『帰ってきたウルトラマン』の作品カラーは西田さんによるところが大きい。

 

「あなたは本当に素晴らしい事をしたんですよ。この地球で初めて宇宙人の心に触れる事が出来たんです」。
「いつか、きっと、宇宙に住んでいる人達全部がお友達になれる日が来るわ」。

 

今回の話は筧監督の『帰ってきたウルトラマン』監督最終作となっている。

 

 

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