帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「宇宙戦士その名はMAT」

「宇宙戦士その名はMAT ー銀河星人ミステラー星人登場ー
帰ってきたウルトラマン』制作第49話
1972年3月17日放送(第49話)
脚本 伊上勝
監督 松林宗恵
特殊技術 真野田陽一

 

銀河星人ミステラー星人(悪)
身長 2m~42m
体重 100kg~1万5千t
ミステラー星の宇宙戦闘隊隊長で、アテリア星との戦争にMATとウルトラマンを宇宙戦士として戦わせようとする。凍結光線でMATを支配下に置いてウルトラマンと戦わせる。又、元宇宙戦闘隊エースを発見すると、娘を利用してウルトラマンと戦わせようとした。
地球人に変身し、テレポーテーションやテレパシーを使う。
口から新兵器MTファイヤーを打って元宇宙戦闘隊エースを追い詰めるがウルトラマンに敗れ、宇宙船で逃げようとしたところをMATに撃墜された。

 

銀河星人ミステラー星人(善)
身長 2m~43m
体重 120kg~1万8千t
元ミステラー星の宇宙戦闘隊エースだが、戦争を嫌って娘を連れて地球に逃亡した。地球人に変身して平和に暮らしていたが、宇宙戦闘隊隊長に娘を利用されてウルトラマンと戦う事になる。
テレポーテーションやテレパシーの他、念動力や凍結能力も持っている。
宇宙戦闘隊隊長に戦いを挑むが新兵器MTファイヤーに追い詰められ、危ないところをウルトラマンに助けられる。
娘は星野輝美と名乗って清泉武蔵野学院に通っている。
郷曰く「地球を愛する宇宙人」で地球に移住出来た貴重な宇宙人。

 

物語
次郎君とルミ子さんとのピクニックで郷はミステラー星人と出会う。
一方、MAT隊員が謎の宇宙人に次々と捕らえられてしまう。

 

感想
いまいちマイナーな話だけど実は結構重要な話。

 

まずは郷と次郎君とルミ子さんのピクニック。
坂田兄妹の話題が出て、次郎君は「俺ちっとも悲しくないさ。兄ちゃんの代わりに郷さん、姉ちゃんの代わりにルミ子姉ちゃんだもん」と答える。
ここで郷と次郎君の物語は一つの決着を見る。
又、「姉ちゃんの代わりにルミ子姉ちゃん」と言う台詞は次郎君が郷とルミ子さんの仲を認めたと言う意味にも取れる。

 

ルミ子さんは郷に好意を抱き始めているが主役回が1本も無かったのは残念。郷への想いと次郎君の実の姉アキちゃんへの想いに揺れるルミ子さんと言う話は面白いと思うのだが。

 

元宇宙戦闘隊エースの問いに郷は「自分はウルトラマンだ」と答える。他にも「地球人に代わって「ありがとう」と言わせてもらう」等、ウルトラマンと一体化した事で郷の意識が地球人から離れていっているように見える。(テレパシーも普通に使えるようになっているし、ウルトラマンとしての記憶も使えている)

 

武蔵野学院でのミステラー星人同士の場面が面白い。雪が降ったのは偶然らしいけれど場面に合っていた。
ミステラー星人の話は「アテリア星との宇宙戦争は既にもう30年も続いていて泥沼のような消耗戦になっている」と言う台詞にあるようにベトナム戦争の脱走兵を思わせるものだった。

 

「戦うだけの目的では俺はウルトラマンにはなれない」。
これは郷が自由に変身出来ないと言うより「ウルトラマンの力は何かを守る為にしか使わない」と言う意味に聞こえる。

 

ウルトラマン対MATと言う珍しい展開。
隊員が操られる展開は他にもあるがウルトラマンと実際に戦うのはあまり無い。

 

今回の話は伊上勝さんのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。
又、今回の話と次回の「地獄からの誘い」は『世界大戦争』等で円谷英二監督とコンビを組んでいた東宝松林宗恵さんが監督をしている。

 

 

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