帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「天女の幻を見た!」

「天女の幻を見た! ー天女超獣アプラサール登場ー
ウルトラマンA』制作第21話
1972年8月25日放送(第21話)
脚本 石堂淑朗
監督 山際永三
特殊技術 川北紘一

 

天女超獣アプラサール
身長 58m
体重 2万8千t
天女アプラサがヤプールからエネルギーを送られて超獣化した姿。宇宙線の合成物で実体は無い。
幻影を見せる。頭部を光らせて物体を破壊する。羽衣を使って攻撃する。
ヤプールからのエネルギーをエースに遮断されて元の姿に戻った。

 

乙女座の精アプラサ
身長 150cm
体重 45kg
乙女座が爆発した時にヤプールに助けられるが、それを盾に地球攻撃を命じられ、拒否すると醜い超獣に変えられた。
目から怪光線を発する。
エースによって元の姿に戻ると白鳥座に旅立った。
名前の由来はインド神話に登場する水の精「アプサラス」から。

 

物語
夢で美しい天女に会った竜隊長。
朝に目を覚ますと、その天女そっくりの少女が現れて自分をお手伝いに雇ってほしいと言う。
夏の夜の夢物語が始まるか……。

 

感想
「ある日突然、美少女が目の前に現れたら?」と言うお話。
竜隊長は冷静に対応したがシンイチ青年は完全に舞い上がってしまった。
美少女がいきなり現れて何でも言う事を聞くので家に置いてほしいと言う展開は男性にとって一つの夢ではあるが、夢はいつか覚めるもの。アプラサとの別れは青年の心に大きな喪失感を生み出してしまった。

 

竜隊長の自宅が登場。どうやら独り身らしい。結婚していそうだったのでちょっと意外。

 

アプラサを追い返した竜隊長を逆恨みするシンイチ。
まぁ、助けを乞いていそうなアプラサを追い返してしまったのはまずかったかな。

 

アプラサの顔が醜くなる場面が怖い。『四谷怪談』のお岩さんを思い出す。

 

TAC隊員の潜入捜査は何と言っても山中隊員が目を引く。

 

アプラサールは実体が無い存在なので肉弾戦はあまりしてほしくなかった。

 

途中操られかけたが、アプラサは最初から最後までヤプールに抵抗していた。命令を聞かなかった超獣は過去に「鳩を返せ!」のブラックビジョンがいるが、ここまで抵抗したのは初めてで、ヤプールを取り巻く状況が日に日に悪化しているのが分かる。

 

元に戻ったアプラサを白鳥座に連れて行く事にしたエース。乙女の姿は白鳥に乗ってこそ最も美しいかららしい。なんとなくだが、これは夕子の意見だろうなぁ。星司の発想とは思えない。

 

今回の話は助監督だった川北紘一さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。