「パンダを返して! ー宇宙超獣スチール星人登場ー」
『ウルトラマンA』制作第40話
1973年1月5日放送(第40話)
脚本 田口成光
監督 鈴木俊継
特殊技術 川北紘一
宇宙超人スチール星人
身長 175cm~49m
体重 60kg~2万8千t
地球人(と言うか日本人)が熱狂しているパンダを全部手に入れようと暗躍する。時速60kmで疾走する謎の黒マントの男に変身して街中のパンダを盗み、中国の動物園から本物のパンダまで盗んでしまった。
頭部から光線や火を吐く。
メタリウム光線で倒された。
名前の由来は「steal(盗む)」と「steel(鋼鉄)」から。
第1話と第2話で使われたエースのセパレートタイプのスーツを改造している。
物語
正月早々おかしな事件が起きる。街中のパンダグッズが謎の黒マントの男に盗まれたと言うのだ!
感想
1972年9月の日中国交正常化を記念して中国から東京の上野動物園にジャイアントパンダのカンカンとランランが贈られた事で日本に「パンダブーム」が巻き起こった。今回はそんな世相を反映した話。
劇中に登場するパンダがあまり本物には見えないがそっとしておこう。
大村千吉さん演じる謎の黒マントの男と青空あきおさん演じるパンダ堂の主人がとにもかくにもインパクトが強い話。
大村さんはウルトラシリーズには何度か出演しているが人間以外の役を演じるのは意外にも今回のみとなっている。
スチール星人はクレジットでは「超獣」となっている。おそらくヤプールがスチール星人に改造を加えていたのであろう。(それが鋼鉄の部分なのかな)
それにしてもウルトラシリーズには色々な宇宙人がいるけれど、半世紀を超える現在でも「パンダを盗む」と言うスチール星人の目的に勝てる存在は中々いないなぁ。