「冬の怪奇シリーズ 怪談! 獅子太鼓 ー邪神超獣カイマンダ 獅子超獣シシゴラン登場ー」
『ウルトラマンA』制作第41話
1973年1月12日放送(第41話)
脚本 石堂淑朗
監督 鈴木俊継
特殊技術 川北紘一
邪神超獣カイマンダ
身長 61m
体重 1万t
新太の父親がどこからか拾ってきた神像。
めでたい獅子舞を馬鹿にする日本人に天罰を与えてほしいと言う新太の父親の願いを聞き入れ、新太の父親を操り、新太をシシゴランに変えてしまう。
口から炎を吐く。
グリップビームで倒された。
新太の父親は「カイマ様」と呼んでいた。
獅子超獣シシゴラン
身長 57m
体重 3万3千t
ふざけて獅子舞を被って遊んでいた新太がカイマンダの呪いで超獣に変えられた姿。新太の父親が叩く太鼓の音で操られる。
50万馬力の怪力を誇り、口から炎を吐き、目から怪光線を放つ。
カイマンダが倒されて新太の父親の太鼓が壊されても暴れ続けていたがメタリウム光線を受けると元に戻った
名前の由来は「獅子舞」かな。
物語
酔っぱらいに襲われた新太の父親は謎の神像カイマ様に獅子舞を馬鹿にする日本人に天罰を与えてほしいと願う。その願いは聞き入れられ……。
感想
まんま獅子舞なシシゴランのデザインが印象に残る話。
めでたい獅子舞を馬鹿にする日本人に天罰を与えてほしいと願う新太の父親は「復活! ウルトラの父」のナマハゲとやっている事は同じ。「復活! ウルトラの父」ではナマハゲの主張は否定されたが今回は新太の父親の主張が肯定されているのが興味深い。
この辺りから「怨念が超獣を生み出す」と言うのが今まで以上に前面に出るようになった。それは『A』第4クールの基本カラーとなると、やがてヤプールそのものが怨念の化身として復活する事となる。
カイマンダの正体について。
ヤプールの破片とも考えられるが、最初から神像になっていたので、破片とは別にヤプールが以前に作っていた超獣で、怨念を吸収して変身するようになっていたのかもしれない。
怨念を使って自分だけでなく周りも超獣化する事が出来ると言うのが何気に凄い。
「僕はウルトラ6番目の弟だ!」と宣言するダンを現場に残す星司。はっきり言って危ない。
シシゴランの中に新太がいるので攻撃できなかったのに結局はメタリウム光線を撃ってしまうエース。ここはカイマンダが倒されて新太の父親の太鼓が壊れたら元に戻った方が良かったと思う。
今回の話は鈴木監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。鈴木監督はウルトラシリーズの他にも数多くの円谷プロ作品を担当していた。
又、今回の話は川北監督の『A』監督最終作となっている。