帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「節分怪談! 光る豆」

「節分怪談! 光る豆 ー鬼超獣オニデビル登場ー
ウルトラマンA』制作第44話
1973年2月2日放送(第44話)
脚本 石森史郎
監督 筧正典
特殊技術 佐川和夫

 

鬼超獣オニデビル
身長 57m
体重 3万1千t
星司が買った豆に筋肉の弾力を奪う赤い豆を紛れ込ませて星司達の力を奪った。
雷と共に出現する。角を発光させて攻撃する。雷雲を呼び寄せる。
一度はエースを倒した知能犯だが、セブンによって赤い豆を除去されたエースと再び戦い、TACの新兵器ゴールデンホークで大ダメージを受けたところをエースリフターで止めを刺された。
名前の由来は「鬼」と「悪魔」かな。

 

ウルトラセブン
身長 40m
体重 3万5千t
オニデビルの赤い豆を取り除く為にエースをウルトラの星に帰還させ、ウルトラカプセルで赤い豆を除去した。

 

物語
節分の日に豆を食べた星司達の力が失われた。
実はオニデビルが筋肉の弾力を奪う赤い豆を紛れ込ませていたのだった。

 

感想
梅津姉弟が退場し、ここからは今までよりTAC隊員一人一人の描写が細かくなる。
今回は今野隊員が目立っていたが全て力自慢関係で、ロケット工学のオーソリティと言う設定は遙か彼方に消し飛んでしまった。まぁ、最初から似合わなくて無理だと思ってはいたが……。

 

オニデビルの目的は明らかにエースの抹殺だった。山中隊員はオニデビルを「怨念の化け物」と称した。行動が計画的だったのでバックにヤプールの残党がいた可能性が高い。後の「ベロクロンの復讐」のようにヤプールの残党が節分に合わせて新たな超獣を作ったのかもしれない。
ところでサブタイトルは「光る豆」となっているが劇中の展開を見ると「赤い豆」の方が良かったと思う。

 

復活! ウルトラの父」に登場した春風園が再登場したのかと思ったら今回登場したのは敬愛園と言う別の所だったらしい。

 

TACの新兵器ゴールデンホーク登場。オニデビルに大ダメージを与える。兵器開発部の開発らしいので、やはり梶隊員が開発したのかな。

 

今回もTACは脱出した機体を相手にぶつけている。これなら頻繁に脱出しても文句は少なくなると思う。

 

今回の星司は久し振りに「ウルトラタッチ!」と叫んで変身している。

 

遂にウルトラの星(劇中ではM78星雲)が登場。宇宙空間の雰囲気がなかなか神秘的だった。

 

今回の話は石森さんのウルトラシリーズ脚本最終作となっている。
因みに石森さんの弟子である高田裕史さんはヤプールの声を担当していたらしい。又、高田さんは後に土筆勉のペンネームで『80』で脚本を担当している。