帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「大ピンチ! エースを救え!」

「大ピンチ! エースを救え! ーガス超獣ガスゲゴン登場ー
ウルトラマンA』制作第45話
1973年2月9日放送(第45話)
脚本 石堂淑朗
監督 筧正典
特殊技術 佐川和夫

 

ガス超獣ガスゲゴン
身長 78m
体重 2万7千t
人工衛星ジュピター2号に謎の黒煙が取り憑いて超獣の卵を産み付けると、ジュピター2号はそのまま超獣の巣となってガスタンクに似た形状で地球に落下し、周りのガスタンクからガスを吸収してガスゲゴンが誕生した。
地上で爆破すると大惨事になるので、エースはガスゲゴンを宇宙に連れて行き、タックファルコンのレーザー攻撃で倒した。
名前の由来は「ガス」かな。

 

物語
人工衛星ジュピター2号を核に超獣ガスゲゴンが誕生!
TACとガスゲゴンの戦いが始まる!

 

感想
星バカとあだ名される少年や、その少年との約束を守ろうとする星司のドラマと思いきや、その部分はほんのオマケで、全体の構図は「超獣の脅威に対して様々な作戦を展開するTAC」と言う『A』後半では珍しく人間ドラマではなく対超獣作戦を軸にした話であった。

 

ガスゲゴンの正体について。
ジュピター2号に取り憑いた黒煙はおそらくヤプールの怨念だったと思われる。

 

劇中に使い古された人工衛星の怨み云々と言う台詞があるが、この時代から既にスペースデブリの問題があったのかな?

 

自分の家がガスゲゴンに潰されて「TACが来たせいで超獣が卵から孵ってしまった」と詰め寄るユタカ少年。TACが来なくてもガスゲゴンはいずれ卵から孵ったと思うが……。
ガスゲゴンをすぐに倒す事が出来ないTACは周りから抗議を受ける事になる。自分達を攻撃してくる敵より自分達を守れなかった味方を非難する人々が出てくるのがこの時期のウルトラシリーズの特徴。

 

今回のエースはやけにアクロバティックであった。

 

最後に「このドラマはフィクションであり登場する人物・団体等の名称はすべて架空のものです」と言う注意書きが出る。前年に起きた『超人バロム・1』の「ドルゲ事件」の影響だろうか?(それにしても、どうしてこの話だけ?)

 

今回の話は佐川監督の『A』監督最終作となっている。