帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「東京大混乱! 狂った信号」

「東京大混乱! 狂った信号 ー信号超獣シグナリオン レボール星人登場ー
ウルトラマンA』制作第50話
1973年3月16日放送(第50話)
脚本 石堂淑朗
監督 深沢清澄
特殊技術 神沢信一

 

宇宙怪人レボール星人
身長 226cm
体重 115kg
人間に変身して東京の地下に秘密基地を建設していた。東京都民に東京からの立ち退きを要求する。
信号機を自在に操る事が出来、赤は光熱、青は人間の血液を蒸発させて体温を異常に低くする、黄は発狂させる光線となる。
赤、青、黄の3人のコンビプレーを得意としているが星司と山中隊員のコンビプレーの前に破れた。
ヤプールのタイツを改造している。

 

信号超獣シグナリオン
身長 43m
体重 3万t
東京上空に現れた繭の中から出現する。レボール星人の守護神。
頭部からの3色光線でエースを苦しめるが最後はメタリウム光線で倒された。
名前の由来は「シグナル(信号)」かな。
タイムマシンを乗り越えろ!」のダイダラホーシの着ぐるみを改造している。

 

物語
東京各地で信号機の異常による交通事故が多発。それは密かに東京侵略を進めていたレボール星人の宣戦布告であった!

 

感想
秘密基地に通じるマンホールをアスファルトで固めていたレボール星人。かなり前から侵略計画を進めていたのだろう。それにしても東京限定とは珍しい侵略者である。

 

事故の調査に来た凸凹警官は良い味を出していたが、あんないい加減な捜査で良いのだろうか?

 

事故を起こした山中隊員とゲストのユキの言い争いが面白い。
今回の星司はかなり冷静で、山中隊員とも対立する事無く見事なコンビプレーを見せていた。成長したなぁ。

 

東京各地での事故の映像は壊れた車や負傷者を描いて説得力のある映像となっている。その後の信号機からの光線で阿鼻叫喚となる場面も含めて今回は『A』でもかなり攻めた表現になっていた。

 

秘密地下にいる人達を見て、レボール星人の変身なのか地球人が操られているだけなのかと星司と山中隊員が会話するのが細かくて良かった。

 

レボール星人との戦いはウルトラシリーズでは珍しい人間大でのアクロバティックな戦いとなった。

 

レボール星人が言っていた秘密兵器の正体はシグナリオンであった。シグナリオンの紹介はかなりしつこくやっていたので、この「秘密兵器」と言うのは要らなかったと思う。
シグナリオンの正体は「ピラミットは超獣の巣だ!」のスフィンクスや「セブンの命! エースの命!」のファイヤーモンス達と同じだと考えられる。

 

エースとシグナリオンの戦いはスピーディーな仕上がりになっている。

 

ユキの弟二人が全くドラマに絡まなかったのが残念。
学校に行っていたら事件の事は知っているはずなので、おそらく弟達は山奥にハイキングにでも行っていたのだろう。それなら交通事故で混乱している東京と車の無い山奥で平和に過ごしている弟達の場面を交互に見せると言う手もあったと思う。

 

今回の話は深沢清澄さんと神沢信一さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。