「2大怪獣タロウに迫る! ー食葉怪獣ケムジラ 火山怪鳥バートン登場ー」
『ウルトラマンT』制作第17話
1973年7月27日放送(第17話)
脚本 田口成光
監督 深沢清澄
特殊技術 小林正夫
食葉怪獣ケムジラ
身長 3.4cm~47m
体重 20g~2万2千t
古代に生息していた蚕が巨大化した怪獣。大熊山の火山活動で復活した。
口から絹とゴムの中間の性質を持つ糸を吐く。尻から黄色いガスを吐いて姿をくらませる。
ZATガンのエネルギーを吸収すると巨大な繭を経て怪獣になった。
古代に謎の死滅を遂げていたが、バードンに全て喰い尽くされてしまったかららしい。
名前の由来は「毛虫」かな。
火山怪鳥バードン
身長 62m
体重 3万3千t
古代にケムジラを喰い尽くした怪獣。大熊山の火山活動で卵から孵った。
強力なクチバシでタロウを苦しめる。
名前の由来は「バード(鳥)」かな。オープニングの怪獣紹介では「火山怪鳥バートン」となっている。
物語
火山活動が続く大熊山。
光太郎は農家から貰ったスイカを持って健一君の友達であるタケシの父親の研究所に向かう。
しかし、このスイカが後にとんでもない事態を引き起こす事になる。
感想
ウルトラシリーズ初の三部作。
夏休みに入ると視聴率が低下する「夏枯れ」への対策だったらしい。
荒垣副隊長に再びヒゲが!
『T』は制作順と放送順が同じと言う話になっているが、荒垣副隊長のヒゲの事を考えると実は違うのかもしれない。今のところ、自分はそう言った資料を目にした事は無いが。
タケシの母親は視聴者からの評判が悪いが、変な音がするスイカをあげてしまった光太郎や農家の人にも責任はあると思う。
「宝石は怪獣の餌だ!」のジレンマの時はZATガンで巨大化する伏線があったのだが今回のケムジラ巨大化は伏線が無かったのが残念。
今回の上野隊員はやたらとアクロバティック。
ところで、タロウはどうして上野隊員を池に落としたのだろう? ケムジラの糸は水に弱いのかな?
今回の話は小林正夫さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。
ケムジラと戦うタロウの前にバードンが出現!
危ない! 頑張れ、タロウ!
と言う事で次回「ゾフィが死んだ! タロウも死んだ!」に続きます。