帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「木枯し怪獣! 風の又三郎」

「木枯し怪獣! 風の又三郎 ー木枯し怪獣グロン登場ー
ウルトラマンT』制作第32話
1973年11月9日放送(第32話)
脚本 阿井文瓶
監督 筧正典
特殊技術 深沢清澄

 

木枯し怪獣グロン
身長 60m
体重 2万9千t
東北地方から嵐と共にやって来た。ドンちゃんが呼んだかどうかは不明。命名は意外にも健一君の同級生のヒロちゃん。
口から空気を吸い込んで突風を吹く。『木枯し紋次郎』のように電柱を口から吹き出す。影となって移動する事が出来る。
思い切り空気を吸い込んだところをキングブレスレットで口を封じられた為、空気を入れすぎた風船のように爆発した。
人間のように細い足が不気味で、怪獣と言うより妖怪と言える存在。

 

物語
「空想屋」と揶揄される謎の転校生ドンちゃん。
そのドンちゃんの出現と呼応するかのように現れた怪獣グロン。
果たしてドンちゃんとは何者なのか?

 

感想
宮沢賢治の『風の又三郎』が話のベースらしいが自分は読んだ事が無いのでよく分からない。読めば、ドンちゃんの正体が少しは分かるのかな?

 

ドンちゃんの正体は結局明かされずに終わった。そこは各々自由に解釈してくださいと言う事なのだろう。劇中でドンちゃんが殆ど喋らなかったので健一君達が色々と解釈していったように。
そう考えると残念なのはドンちゃんが木から飛び降りた時に「ドンちゃんはきっと風の子なんだ」と言うナレーションが入った事。TVを見た子供が真似をしたら困るので入れたと思われるが、ドンちゃんの正体を確定させるナレーションははっきり言って要らなかった。
又、最後にあった「僕も怪獣よりウルトラマンの方が好きになったよ」と言うドンちゃんの台詞も要らなかった。ドンちゃんは何を考えているのか分からないこそのキャラクターだったので最後も「健ちゃーん!」だけで良かったと思う。

 

ドンちゃんは何者だったのか?
こうもり傘で風を操る等、どう考えても普通の人間ではないので、妖怪の類いと考えた方が良いと思う。ウルトラマンより怪獣が好きだと言ったり、グロンを呼んだり庇ったりしたような行動を取ったのもウルトラマンより怪獣の方が自分(妖怪)に近かったからかもしれない。
最後は健一君との友情を選んでグロンを倒す手助けをし、怪獣よりウルトラマンの方が好きになったと言うが……。最後の空を漂うこうもり傘が印象に残る。

 

事件解決後、健一君は空のドンちゃんに向かって呼びかけるがZATの隊員達は空に何も見えず不思議がる。そんな中、荒垣副隊長だけは何か分かったかのようにうんうんと頷く。隊員達に何か見えるかと尋ねられて荒垣副隊長が答える。
「見えない。しかし、我々に見えないからと言って、あそこに何も無いとは言えんぞ。大人になってしまうと、段々見えなくなっちまうもんもあるんだよ」。

 

 

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