「怪獣を塩漬にしろ! ー食いしん坊怪獣モットクレロン登場ー」
『ウルトラマンT』制作第43話
1974年1月25日放送(第43話)
脚本 阿井文瓶
監督 真船禎
特殊技術 東条昭平
食いしん坊怪獣モットクレロン
身長 250cm~61m
体重 80kg~3万t
緑の無い星から地球のビタミンCを狙うもZATに撃退された宇宙人の置き土産。
サッカーボール程の大きさの卵から孵ると、八百屋の息子の武志によって育てられた。野菜が好物で野菜を食べるごとに大きくなり、大きくなればさらに大量の野菜を欲しがる。どんなに野菜を食べても「モットクレー! モットクレー!」と訴えるので武志に「モットクレロン」と名付けられた。
タロウによって巨大な樽で塩漬けにされて野菜エネルギーを抜き取られると元の大きさに戻った。その後、武志からのお土産の野菜を持って宇宙に帰った。
物語
3ヶ月前に母親を亡くした武志は八百屋を営んでいる父親と不仲であった。
さおりさんから「死んだ人はお星様になる」と言われた夜、武志の部屋に謎の卵がやって来る。
感想
なんとも凄いサブタイトルだが、タロウが「そうだ! 塩漬けだ! 塩漬けにしてやるんだ!」と言って本当にそれを実行してしまうのも凄い。
今回と次回はサブタイトルの文字が違う。どうしてだろう?
何故か大根片手に変身する光太郎。タロウになった後はどうしたのだろう?
タロウが塩漬けを思いついた時にそれをちゃんと映像で表現しているのがシュールで笑える。又、塩漬けに必要な塩をモットクレロンにかける場面が妙に格好良いのも笑える。
この「怪獣を塩漬けにする」と言うアイデアをよく思いついたなぁと思う。そして、よく許可が下りたなぁとも思う。それにしても樽の中のモットクレロンの姿を想像するとちょっとグロい……。
モットクレロンは最初は幼獣で成長して成獣になるのだが、声変わりしたりヒゲが生えたりと細かかった。幼獣の時の声がなかなか可愛い。
モットクレロンは自分の都合だけで子供を甘やかして育てたらどうなってしまうのかと言う見本だったと思われる。