帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪獣サインはV」

「怪獣サインはV ー球好き怪獣ガラキング登場ー
ウルトラマンT』制作第50話
1974年3月15日放送(第50話)
脚本 阿井文瓶
監督 前田勲
特撮監督 矢島信男

 

球好き怪獣ガラキング
身長 57m
体重 2万9千t
ジェット音を苦手にしていて飛行機を次々に襲った。球遊びが好きでガスタンクやバレーボールでまり遊びをしていた。
丸まって転がり、そのまま空も飛べる。口や背中から火花を発する。実はストリウム光線にも耐えられる強豪。
ユキと壮絶?なバレー対決を繰り広げた後にタロウとも戦うがスタミナ切れとなり、ユキの「殺さないで!」と言う言葉を聞いたタロウによって空の彼方にアタックサーブされた。

 

物語
怪獣ガラキングが暴れる中、光太郎はガラキングを怒鳴りつけるユキと言う女性と出会う。
その後、ユキは近くの老人ホームに泊まる事になるのだが……。

 

感想
『T』と同じTBSで放送されていた坂口良子版『サインはV』とのコラボで、『サインはV』の2代目主人公である江川ゆか役の坂口良子さんが今回の話のゲストであるユキを演じている。
因みに『サインはV』の牧圭介コーチ役は後に『ウルトラマン80』でオオヤマキャップを演じる事になる中山仁さん。

 

今回の話はユキのキャラクターが全てと言って良い!
つい弱い者の味方をしてしまうとして、女子供や老人を襲うガラキングを怒鳴りつけたかと思えば、ZATに攻撃されるガラキングを応援したり、怪獣が可愛くて好きと言ったりと無茶苦茶。でも、このキャラクターに引っ張られて今まで疎遠だった老人と子供の間に交流が生まれていくのが良い。

 

今回の光太郎はユキとことごとく喧嘩している。こう言う光太郎は珍しい。
光太郎とユキは意外と似た者同士だった。コラボ関係のキャラクターなので無理なのは分かるが、ユキをレギュラーにして、さおりさんと光太郎を取り合うラブコメっぽい展開もありだったと思う。

 

怪獣相手にも怯まないユキ。と言うか、ユキにとって怪獣なんて関係が無いのかもしれない。ユキは老人も子供もZATも怪獣も光太郎も分け隔てなく接する事が出来る。それも無意識に。
今回は特に人間と怪獣の共存はテーマに無いが、人間と怪獣が共存していくにはユキのように自分とは姿形が違う存在でも対等に接する事が大事なのかもしれない。

 

でも、まぁ、ガラキングは結構な被害を出しているんだよなぁ……。(旅客機を撃墜しているので、下手をすれば『T』でもトップクラスに被害が出ている可能性がある)

 

ユキは田舎で看護婦をしていて、スチュワーデスの試験を受ける為に上京してきたらしい。又、料理も上手。言っては失礼だけど、そんなイメージは無いなぁ。

 

スポーツ万能に見える光太郎だけど「出た! メフィラス星人だ!」での野球といい今回のバレーといい、実はスポーツはあまり得意ではなさそう。

 

ユキに残ってほしくて仮病を使ったり、子供達を守る為に武装したりと老人ホームの人達も面白いキャラクターであった。
劇中にある「老人を本当に大切にする為には楽しみや生きがいを与えなければならない」と言う台詞は現代にも通じる。

 

子供の方ではユキに助けられたモッちゃんの舌足らずなところが可愛かった。

 

有名なユキとガラキングのバレー対決。
ガラキングと比較するとボールの大きさがおかしい気もするが、それはこの際置いておく。
戦い終わって、ユキはタロウにガラキングを殺さないでと頼む。戦いの中で友情が生まれたのだろうか?

 

今回は『サインはV』とのコラボを外して見ても十分に楽しめる話になっている。

 

今回の話は矢島監督の『T』監督最終作となっている。

 

 

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