帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「よみがえる半魚人」

見よ! ウルトラ怪奇シリーズ よみがえる半魚人 ー半魚人ボーズ星人登場ー
ウルトラマンレオ』制作第19話
1974年8月16日放送(第19話)
脚本 田口成光
監督 外山徹
特撮監督 東条昭平

 

半魚人ボーズ星人
身長 180cm~57m
体重 190kg~2万3千t
百年もの昔から北海道の海に棲んでいて、地元の住民に「海坊主」として恐れられるようになった。
カズオ少年の父親に釣り上げられて棒で殴打されるが、その後に蘇って復讐で村の住人を次々に殺していく。何度かゲンに追い返されるが、今度は巨大化して村とゲンに復讐しようとする。
右腕のムチが武器。レオは自分からムチに巻きついて接近すると、ハンドスライサーでムチを切断。ボーズ星人は青い煙を吐いて白骨化すると、骨だけで立ち上がろうとしたが遂に力尽きる。
名前の由来は「海坊主」かな。

 

物語
夏休みに北海道に旅行に行ったゲン達。
その村には古くから盆の間は殺生をしたら海坊主に襲われてしまうと言う伝説があった。
そして掟を破ったカズオの両親が何者かに殺されてしまう。

 

感想
北海道ロケを敢行した「北海道シリーズ」の第1弾。
梅雨による屋外ロケの遅延を防ぐのが目的の一つだったらしい。と言う事は撮影は6月くらいかな? 6月の北海道の海は寒いぞ……。

 

百子さん達と旅行に出たゲンは妙にはしゃいでいた。ひょっとしたら、ゲンが地球で旅行をするのは今回が初めてだったのかもしれない。
最終回の「さようならレオ! 太陽への出発」でゲンは美しい地球の自然をこの身一杯に受けたいと言って旅に出るが、今回の旅行も地球の自然を体感できる喜びがあったのだろう。

 

ゲンはボーズ星人を伝説を隠れ蓑にして村を騙し続けていた卑怯者だと言うが、見る限り、ボーズ星人にそれほどの考えがあったとは思えない。
もしかしたら、百年前に地球に迷い込んで、そのまま海底で静かに眠っていたが、その眠りを妨げられたので人間を襲ったのかもしれない。(カズオの両親を殺したのも先に手を出したのはカズオの父親の方だったわけだし)

 

ボーズ星人はあまり知性が感じられなかったので星人ではなくて怪獣扱いにしても良かったと思う。

 

ボーズ星人が雷と共に蘇るシーンが雰囲気が出ていて格好良かった。

 

今回の話は古くから村に伝わる「海坊主伝説」が一つの軸になっている。地方を舞台にした推理作品では古くからある伝説が事件と関わる話が多い。大抵は伝説を隠れ蓑にした人間の犯行であった事が明らかにされるのだが、伝説を隠れ蓑にする事が出来る下地があると言う事が実は重要。
東京から来た探偵役の主人公は伝説に振り回される事無く事件を解決できるのだが、その土地の人間は伝説が頭から離れず、本質を見失って混乱してしまう事が多々ある。いくらなんでも、この21世紀に落ち武者やら駆け落ちした男女の呪いやらを本気で信じている人は少ないだろうが、それでも頭のどこかで「もしかして?」と思ってしまう。それが何百年もの歴史を持つ伝説の恐ろしさなのだ。

 

「掟は掟じゃから守らにゃならん」と言うおじさんに対して、トオルは「そんなの古いよ、海坊主なんてMACの手にかかればイチコロだよ」と反論するが、当然、おじさんの反感を買ってしまう。
ゲンも海坊主伝説に対する村人の対応を批判していたが、逆にダン隊長は「奴は百年以上この地に棲みついて、村人の心の中に入り込んでいる。いきなり現れた我々を信じ込ませる方が無理と言うものだ」として村人の反感を買う真似は避けた方が良いと判断する。
その土地にはその土地の決まりがあるので、何でもかんでも自分達の基準で判断してしまったら、いらない争いが生んでしまう事になる。
「郷に入っては郷に従え。これは地球人の諺だったな」byダン。

 

平山隊員の後任としてMACの3代目副隊長格として佐藤隊員が登場するが、残念ながら今回は目立った活躍は無かった。MACの副隊長格って目立たないなぁ……。
レオの登場を知った白土隊員が嬉しそうだった。
ゲンはMAC潜水艇を使おうとダン隊長に進言したが結局は使われなかった。哀れ、マックシャーク……。

 

今回はボーズ星人が再び現れるまで時間が無かったせいか、久々にダン隊長が特訓を指南。攻略法まで教えてくれた。

 

脇ながら、カズオとおじさんのドラマがなかなか面白かった。

 

最後にゲンと百子さんの未来予想図が展開されるが、この未来予想図が実現する事は無かった……。

 

 

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