帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「おいらは怪獣大将だ!」

「おいらは怪獣大将だ! ーわんぱく怪獣タイショー登場ー
ウルトラマンレオ』制作第35話
1974年12月6日放送(第35話)
脚本 田口成光
監督 前田勲
特撮監督 大木淳

 

わんぱく怪獣タイショー
身長 10cm~53m
体重 0.2kg~2万t
怪獣小学校の4年生だが学校をサボって遊んでばかりだったので、お仕置きとしてお父ちゃんに不思議な壺の中に閉じ込められてしまった。「怪獣君」とあだ名されるガキ大将の宮坂君に拾われて、勉強を手伝う事を条件に壺から出してもらう。
緑のダイヤルを回すと壺から出られて、赤のダイヤルを回すと壺の中に戻れる。
勉強は苦手だが力には自信がある。体の大きさを自由に変えられるが、デカくなると態度もデカくなってしまう。
勉強嫌いな宮坂君と一緒に学校を壊してしまえば勉強をしなくてすむとして学校を壊してしまう。その後、宮坂君の怪獣ごっこに付き合わされて本物の怪獣だとバレて街中をパニックに陥れてしまう。なんと張り手でマッキーを撃墜したが、やはりレオには手も足も出ず、最後はホームシックにかかって、レオによって元いた星に帰された。
名前の由来は「ガキ大将」かな。

 

物語
「怪獣君」とあだ名される宮坂君が拾った不思議な壺の中には怪獣タイショーがいた。
宮坂君とタイショーは男と男の約束を交わし、共に学校破壊を目指す!

 

感想
ハクション大魔王』や『オバケのQ太郎』のような雰囲気の話。
ドタバタコメディなのだが、ウルトラシリーズセルフパロディの部分もあって、なかなか面白い。又、少年と怪獣の友情物語としても良い出来だった。

 

「この世は強い者が勝つんだ!」と意気込みながらトオルにもう宿題を教えないと言われてうろたえる宮坂君。その後のタイショーとの凸凹コンビが面白かった。

 

勉強が嫌いで学校が無くなってしまえば勉強をしなくてすむと考える奴は結構多いが、実際に学校を壊したのはタイショーぐらいではないかな?
怪獣は無意味に建物を破壊するものだが、今回は学校を破壊した理由がはっきりしていた。ここまで破壊活動の理由がはっきりしている怪獣もそうそういない。
ただし、学校が無くなって勉強をしなくてすむようになると、それはそれで退屈なものらしい。

 

レオとタイショーとの戦いも遊びが入っていて楽しい。
街中での追いかけっこは慌てて逃げつつも途中でちゃっかりそばを盗み食いしているタイショーが最高である。
当時のギャグも入れられていて、銭湯を舞台にタイショーが「時間ですよ」と言うのは当時放送されていたドラマ『時間ですよ』が元ネタ。この番組では堺正章が「そうだ! 困った時はウルトラマンを呼ぼう! ウルトラマーン!」と呼ぶと、新マンが現れたらしい。

 

前回の「ウルトラ兄弟永遠の誓い」の郷秀樹に続いて、今回の話ではトオルの学校の先生として『帰マン』の丘隊員役の桂木美佳さんがゲスト出演している。

 

 

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