「謎の赤い雲を追え!! ー雲怪獣レッド・スモーギ登場ー」
『ザ☆ウルトラマン』制作第3話
1979年4月25日放送(第4話)
脚本 若槻文三
演出 小鹿英吉
雲怪獣レッドスモーギ
身長 67m
体重 5万8千t
どこかから科学警備隊本部を通って日本アルプス付近までやって来た「生きている雲」。
気体の状態が一番良い状態で、水で冷やすと固体になって苦しみから暴れ出すが、熱風を当てると気体になって落ち着く。
雨を浴びて巨大な怪獣になって暴れる。正体が雲だからか、あらゆる攻撃を受けても倒されない不死身さを持つ。ジョーニアスのプラニウム光線で雨雲が吹き飛ばされると、夕陽を浴びて赤い雲に戻り、ジョーニアスの発する熱風を浴びながら宇宙空間へと連れて行かれた。今は安心して宇宙を漂っているらしい。
物語
休暇を満喫していた科学警備隊だったが奇妙な赤い雲が本部に迫っているとの知らせを受ける。
赤い雲を調査した科学警備隊は正体が生きている雲だと突き止めるが……。
感想
怪獣の生態を分析していくオーソドックスな作り。
空中や地上だけでなく水中も舞台にした展開はアニメの特性を生かしたもの。
まさか本当にスーパーマードックの水中戦を見られるとは思わなかった。
レッドスモーギがダムに迫っている事を知ったヒカリは着陸してジョーニアスに変身するが、攻撃を受けて不時着したのならともかく、戦闘中にいきなり着陸して通信不能になったら敵前逃亡を疑われてしまうのでは?
変身してもダムの決壊には間に合わなかったように見えたが、戦闘後の映像ではダムは何事も無かったかのようだった。修復したのかな?
ジョーニアスはプラニウム光線で雨雲を吹き飛ばすと、レッドスモーギに夕陽を浴びせて元の赤い雲に戻し、その後、腕から発する熱風を浴びせながら赤い雲を宇宙空間へと連れて行った。
赤い雲は今は安心して宇宙を漂っているとの事。台詞のみの説明だったが、もし映像があれば『Q』の「バルンガ」みたいになっていただろう。
赤い雲がどこから来たのかは謎のままだったが、最後の会話を聞くと元は宇宙から来たように思える。
今回は久し振りの休暇と言う事で科学警備隊のプライベートが見られる。
マルメ隊員は大好きなSLの模型を走らせ、トベ隊員は部屋中のメカに取り組み、ヒカリとムツミ隊員はオープンカーでほど近い湖に来ていた。これってデート? ここでヒカリはギターを、ムツミ隊員は絵を嗜んでいる事が分かる。これまでの作品でも隊員の休暇は何度かあるが趣味まで描写されるのは珍しい。
アキヤマキャップの休暇の描写が無かったが、ひょっとして仕事だったのだろうか?