帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ヒカリ隊員の秘密が盗まれた!?」

「ヒカリ隊員の秘密が盗まれた!? ー宇宙忍者バルタン星人登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第9話
1979年5月23日放送(第8話)
脚本 荒木芳久
演出 安濃高志

 

宇宙忍者バルタン星人
身長 ミクロ~90m
体重 0~5万4千t
地球制覇に邪魔なジョーニアスを倒す為、妨害電波を発する正体不明のUFOでヒカリを山岳地帯に誘き寄せてジョーニアスとミコノスを戦わせ、その映像をTV局に売りつけて、ヒカリを罠が仕掛けられた廃屋に誘き寄せる。
ヒカリ抹殺を科学警備隊に阻止され、巨大化してジョーニアスを倒そうとするがプラニウム光線で返り討ちにあった。
様々な効果を持つ赤色光線を駆使する。

 

モンスター怪獣ミコノス
身長 2~76m
体重 350kg~6万8千t
バルタン星人がジョーニアスの戦いを映像に収める為に用意した怪獣。
肘から伸びる角で襲いかかるが、ジョーニアスのプラニウム光線で倒された。
「モンスター怪獣」と言う肩書きがなんか凄いなぁ。

 

物語
正体不明のUFOを追うヒカリは現れた怪獣ミコノスを倒す為にジョーニアスに変身する。
勝利を収めるジョーニアスだったが、後日、その戦いを撮影したと言う男がTV局に現れる。
果たして謎の男の正体と目的は?

 

感想
本作はアニメ作品と言う事でそれまでのシリーズとは世界観が独立しているのだが、初の宇宙人登場だからか、今回はウルトラシリーズで最も有名な宇宙人であるバルタン星人が満を持して登場している。
ただし、これまでのシリーズに登場したバルタン星人との関係は特に語られておらず、単なる一宇宙人と言う扱いになっている。

 

科学警備隊の食堂で皆で仲良くカレーを食べる。
探せば他のも食べているんだろうけれど、ウルトラシリーズではカレー以外に食べ物は無いのか?と思うほどによく食べられている。

 

ジョーニアスとミコノスの戦いを映像に収めていた謎の男はそのフィルムをTV局に売りつけ、さらにジョーニアスの秘密も収めていると宣言。その話は科学警備隊にも入り、ジョーニアスの秘密を知る事には意義があるとして試写会に同席する事になる。
結局、謎の男が送って来たフィルムにジョーニアスの秘密らしきものは収められていなかったが、科学警備隊は人里離れた山岳地帯で都合良くジョーニアスの戦いを撮影した謎の男の素生に疑問を持って調査を開始する。
謎の男はフィルムを小出しにして相手側の気を持たせていくが、それは値段釣り上げの交渉ではなく、目的は別にあった。

 

「世界中の各地で怪獣被害が相次いでいるんです。そんな時に茶の間のTVで戦う場面を見せるなんていたずらに人心を惑わせるだけですよ」。
現実世界ではTVを始めとするマスコミの影響はかなり大きいのだが特撮作品でマスコミが扱われる事は意外と少ない。今回のヒカリの台詞のように、たった一言でも触れてくれたらその作品世界が理解しやすくなるのだが。

 

再び山岳地帯に調査に向かった科学警備隊だったが、ジョーニアスに倒されたミコノスの死体が消えていた。
バルタン星人によって回収されたのだと思われるが残念ながら再登場は無かった。ジョーニアスとバルタン星人の戦闘能力の差を考えると、ミコノスを再生して2体がかりでジョーニアスを襲う展開もありだったと思う。

 

謎の男の後を追うヒカリ。シューターASSでの尾行だったがよくバレなかったものだ。と思ったら、廃屋へ辿り着いたら閉じ込められてしまった。
実は全てはヒカリを誘き寄せて倒す為のバルタン星人の罠だったのだ。
日本中から莫大なエネルギーを集めて様々な装置を用意しただけあって、家の中ではジョーニアスに変身できず、科学警備隊の武器も通用せずとヒカリは絶体絶命の危機に陥る。
勝利目前のバルタン星人だったが、科学警備隊が電気エネルギーの盗難報告から廃屋の位置を割り出し、装置を破壊した事でヒカリは間一髪脱出に成功。
地球制覇にはジョーニアスが邪魔だとして地球人ヒカリの状態で倒そうとしたバルタン星人だったが、眼中に入れていなかった地球人・科学警備隊の活躍によって全ての作戦が水泡に帰してしまった。

 

巨大化したバルタン星人は赤色光線で科学警備隊の動きを止め、援護の無くなったジョーニアスを長期戦に持ち込んで倒そうとするが結局はプラニウム光線に敗れてしまう。
事前準備はなかなかだったのだが、直接戦闘になると戦闘能力の差が出てしまった。
だからこそ、ヒカリを科学警備隊から引き離して変身不能に陥れたのだろうが、罠が複雑になりすぎた事で相手に逆転のきっかけを与えてしまった。

 

戦い終わって、マルメ隊員はジョーニアスの秘密を知りたかったと悔やむがムツミ隊員は秘密は秘密のままにしていた方が良いと返す。
途中で話を振られたヒカリだったが黙ったまま何も答えなかった。
この場面、立ち位置といい、会話の内容といい、ヒカリと科学警備隊の間に見えない壁が感じられた。