帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ベータミーが消えた!!」

「ベータミーが消えた!! ーこん虫怪獣バダン登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第24話
1979年7月25日放送(第17話)
脚本 若槻文三
絵コンテ 鳥海永行
演出 石田昌久

 

昆虫怪獣バダン
身長 83m
体重 4万2千t
世界各地を移動していた巨大台風の正体はトノサマバッタの大群だった。大移動の際に起こる風で砂を吹き上げ、ピラミッドやベータミーを砂漠に埋めてしまう。
何かの弾みで巨大化したバダンは目から怪光線を放ち、トノサマバッタの大群を相手に襲わせる。スーパーマードックが発する冷気で凍らされ、ジョーニアスのプラニウム光線で倒された。
「バダン」はニシキ教授の研究による想定の怪獣だったが現実のものとなった。
砂漠とイナゴ(トノサマバッタ)と昆虫の異常進化と言う組み合わせは『G』の「姿なき復讐」に登場したマジャバを思わせる。

 

地底子怪獣タフギラオ タフギラコ
身長 8m
体重 2千t
ニシキ教授に引き取られた後、元気に過ごしていた。
オスがタフギラオでメスがタフギラコらしい。

 

物語
謎の台風を追ったトベ隊員はアフリカの砂漠地帯までやって来てしまう。そこでは昆虫の調査をしていたニシキ教授がいた。

 

感想
ニシキ教授再登場。話を聞いたアキヤマキャップの「あの時はまいったなぁ」と言う言葉が全てを表わしている。
今回はタフギラコのその後が描かれる等、「パッセージャー号地底突破!!」の話をちゃんと踏まえているのが嬉しい。

 

今回も怪獣以外の名前は覚えないニシキ教授。かと思いきや、同行していたアフリカゾーン科学警備隊のパブロ隊員の名前は覚えていた。さすがに付き合いが長いからかな?
無線で助けを呼んだとは言え、砂漠に一人取り残されてしまったのは可哀想だった。

 

「ニシキ先生のご専門は一体?」、
「今日は昆虫じゃ。明日は分からん」、
「そんないいかげんな」。
確かにいいかげんなのだが、それが許されるのがこの手の作品。
ニシキ教授にとっては自分の興味関心が一番大事で専門なんて気にならないのだろう。そこがこの人の魅力でもある。

 

今、地球を支配しているのは人間ではなく昆虫だと力説するニシキ教授。
抵抗力が付いて簡単には死ななくなった昆虫が出てきた事を恐れて研究を始めたとの事。確かに昆虫の生命力は侮れない。

 

台風の中にバダンの存在を確認したニシキ教授は「ウルトラマンを早く!」と急かす。その後も「遅いなぁ、ウルトラマンは……」と呟き、「ウルトラマーン! 早く来てくれ!」と呼びかけ、トベ隊員とマルメ隊員に親戚でもないから無理、向こうにも事情があると呆れられてしまう。
それでもバダン襲撃にヒカリが変身して、ジョーニアスの姿を見たニシキ教授は狂喜乱舞する。
「来たぁ! やっぱり、ウルトラマンは都合を付けて来てくれた! さすがウルトラマン! あれだよ、あれでなくちゃ! ウルトラマンは私の呼ぶ声を聞いて来てくれた!」。
ウルトラマンが都合を付けて来てくれた」と言う言い回しが面白い。

 

ジョーニアスが苦戦し、殺虫剤が効かないバダンの対策に科学警備隊も苦慮する。
やがてトベ隊員の高熱のアイディアをきっかけにニシキ教授は熱の反対に冷やす事を発案し、マードックのクーラーを火炎噴射装置に繋いでバダンを冷凍させる。
え? 寒さに弱いウルトラマンに凍るほどの冷気をぶつけて大丈夫なの?

 

事件解決後、ニシキ教授の家に招待された科学警備隊は給料の違いに愕然。
周りの風景すら自分の庭だとするスケールの大きさと食事の時にジョーニアスの席を設けるジョークセンスがニシキ教授らしい。
ところでパブロ隊員は無事に救助されたのだろうか? ラストシーンとかピグとの通信場面とかで出してほしかった。