帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「悪魔のUFO大襲来」

「悪魔のUFO大襲来 ー侵略星人ジャダン登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第30話
1979年10月17日放送(第29話)
脚本 若槻文三
絵コンテ 白土武
演出 又野弘道 

 

侵略星人ジャダン
身長 223cm
体重 296kg
ボア司令官が率いる120機を超えた大編隊で地球に襲来した。
ジョーニアスを誘き出す為に極東ゾーン基地を襲撃。黒い霧状になって防衛隊員を乗っ取り、目から放つ怪光線で極東ゾーン基地のコンピューターを破壊する。
複数のジャダン星人が合体する事でジャゴンに変身する。
ジョーニアスは一人しかいないとして、宇宙船と怪獣を使って東京と大阪を同時に襲うが、エレクとロトの救援を受けたジョーニアスの前に敗北した。

 

双頭怪獣ジャゴン
身長 103m
体重 7万7千t
複数のジャダン星人が合体変身した姿。
羽根で突風を起こし、口から炎を吐く。
投影能力で宇宙船に破壊される東京を見せてジョーニアスを撹乱させた。

 

物語
大編隊で地球に襲来したジャダン星人はジョーニアスは一人しかいないとして2ヶ所を同時に襲撃してジョーニアスをきりきり舞いさせる。
そこに大賢者からスターシンボルを与えられたエレクとロトが駆け付ける!

 

感想
120機を超えるジャダン星人の宇宙船が地球に襲来。宇宙戦闘防衛軍が大気圏外で迎撃するも突破されてしまう。
ジャダン星人は地球上で一番強力な電波を発している極東ゾーン基地を最も重要な場所とし、そこを叩く事でジョーニアスを誘き出そうと考える。
『初代マン』や『セブン』の最終回を思わせる侵略者の大編隊が盛り上がる。
アキヤマキャップ時代は『初代マン』のような怪獣が原因となる超常現象を取り上げた話が多かったが、ゴンドウキャップ時代になると『セブン』のような作戦を持った侵略者が次々と襲来するようになった。
因みに予告では「地球は狙われている」と『セブン』を思わせるセリフもあった。(黒い霧になって防衛隊員を乗っ取るジャダン星人の設定も『セブン』っぽいと言える)

 

大賢者からエレクとロトにスターシンボルが与えられる。
スターシンボルは大宇宙の平和を守るウルトラ戦士の栄光の証で、あれば宇宙のどの星にも行けるらしい。

 

極東ゾーン基地のコンピューターを破壊したボア司令官は「見てろ、ウルトラマン! 今にきりきり舞いにさせてやる」と宣言する。
宇宙の彼方から来たであろう宇宙人が妙に人間臭い言い回しを使うのは『帰マン』終盤に登場した宇宙人を思い出して少し和む。(作品の前半は怪獣中心で後半になると宇宙人が中心になる展開も『帰マン』に近い)
ジャダン星人はジョーニアスは一人しかいないとして、2ヶ所を同時に襲撃して本当にジョーニアスをきりきり舞いさせてしまう。これは『初代マン』の「科特隊宇宙へ」でバルタン星人が実行した画期的な作戦なのだが、その後のシリーズで2ヶ所同時攻撃を行った宇宙人は何故かいなかった。

 

城下町を舞台にジョーニアスとジャゴンが対峙する場面は怪獣作品らしくて良い。

 

宇宙船が東京を、怪獣が大阪を襲っている事を知ったゴンドウキャップはベータミーに乗ったトベ隊員を東京に、スーパーマードックを大阪に向かわせる。大阪にはジョーニアスもいるので少し戦力が偏っている気がするが……。
ジョーニアスはテレポーテーション等を使って宇宙船と怪獣を交互に相手するが、結局は相手を倒せずただエネルギーを浪費してしまう事に。いっそ、どちらか一方を完全に倒してからもう一方に向かった方が早く確実に事態を処理できたと思う。

 

振り回された末、エネルギーが尽きてしまったジョーニアスは一時退却する。
それを見たマルメ隊員とムツミ隊員は落胆するが、ゴンドウキャップは「何だ、お前ら! ウルトラマンに頼りやがって! 科学警備隊の名が泣くぞ!」と叱咤する。

 

エネルギーを補充する為にジョーニアスは太陽へ。そこに地球の危機を知ったエレクとロトが到着。ジョーニアスはエレクとロトと共に地球へ。
ウルトラマンが3人になった事にボア司令官は驚き、地球から撤退しようとするがジョーニアス達に倒されてしまう。過去にもエレクが地球に来た事があるので、他のウルトラマンが来る事も予想していなければいけなかったか……。
ジャダン星人の宇宙船をジョーニアス達の巨大な拳が突き破った場面やジョーニアス達が宇宙船にまとわりつく場面が妙に可笑しい。

 

戦いが終わって握手を交わすジョーニアス、エレク、ロトの3人は『帰マン』の「ウルトラの星光る時」での初代マン、セブン、新マンのスリーショットを思わせる。
U40での記憶を失っているはずのヒカリはエレクとロトの事をどう思っているのか気になる。

 

出来れば最後に戦いが終わった後の科学警備隊の描写が欲しかった。
マルメ隊員達がジョーニアスに依存するようになり、ジョーニアス以外のウルトラマンが地球圏内に訪れるようになる。これらの事態に対してゴンドウキャップの現時点での考えを聞きたかった。