帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「盗まれた怪獣収容星 ー宇宙怪獣群登場(後編)ー」

「盗まれた怪獣収容星 ー宇宙怪獣群登場(後編)ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第36話
1979年12月5日放送(第35話)
脚本 平野靖司
絵コンテ 満田かずほ
演出 八木岡正美

 

宇宙海賊インベド人
身長 205cm
体重 220kg
プリズンに収容されていた怪獣を使ってジョーニアスを倒すが、プリズンのウルトラエネルギーをマルメ隊員達に奪われ、最後はジョーニアス、エレク、ロトに倒された。
プリズンもエレクとロトによって誘導装置が直され、宇宙の彼方で爆破させられた。

 

宇宙怪獣アグジョン
身長 99m
体重 8万8千t
プリズンに潜入したマルメ隊員達を襲う。
ステーションホークN3の光子レーザーで撃退されたと思いきやしぶとく生きていた。しかし、プリズンのウルトラエネルギーを使用した光子レーザーを受けて遂に倒された。

 

宇宙怪獣ジナリオ
身長 113m
体重 10万9千t
インベド人によって地球に放たれるが、エレクとロトのウルトラビームで倒された。

 

宇宙怪獣グロテング
身長 84m
体重 9万4千t
インベド人によって地球に放たれるが、エレクとロトのウルトラビームで倒された。

 

宇宙怪獣プラズーン
身長 126m
体重 14万6千t
インベド人によって地球に放たれるが、エレクとロトのウルトラビームで倒された。

 

宇宙怪獣プトゴリア
身長 88m
体重 7万4千t
プリズンに収容されていた怪獣。
プリズンのウルトラエネルギーを使用した光子レーザーで倒された。

 

宇宙怪獣イドヅノス
身長 98m
体重 8万6千t
プリズンに収容されていた怪獣。
ジョーニアスのアストロビームで倒された。

 

物語
次々と送り込まれてくる怪獣達に地球は絶体絶命の危機に陥る。
そこにU40からエレクとロトが派遣され、形勢が逆転していく。

 

感想
盗まれた怪獣収容星 ー宇宙怪獣群登場(前編)ー」の続き。

 

怪獣達の攻撃に倒れたジョーニアスはインベド人宇宙船団の攻撃で止めを刺され、遂に消滅してしまう。消える間際にジョーニアスは「ヒカリ、私が死んでも君だけは助かるようにしよう……」と告げる。
これがウルトラの星だ!! 第1部」ではヒカリとジョーニアスは一心同体としてその死も共にあったのだが、今回のジョーニアスは自分の死がヒカリに及ばないようしている。死んでも生き返る事が出来るとは言え、やはり命を無駄にするつもりは無いようだ。

 

ジョーニアスを倒したインベド人はもう地球は占領したも同然と考えて一時退却。後には破壊されつくした街が残った。
落ちている人形、煤だらけの母子、力尽きて倒れている防衛隊員、壊れた教会で祈るシスター達と破壊された街が丹念に描写されている。

 

マルメ隊員達がプリズンに取り残されている中、桜田長官は救援を送ってもインベド人の宇宙船団に撃ち落とされるとし、ゴンドウキャップはその宇宙船団を倒す為にもトベ隊員達の力が必要だと詰め寄る。
マルメ隊員とトベ隊員が不在でヒカリ隊員も負傷で戦線離脱して科学警備隊の戦力は既に半分以下。ゴンドウキャップは自ら救出に向かうと訴える。
桜田「死にに行くようなものだ。私は部下をみすみす死なすような真似は出来ん」、
ゴンドウ「トベもマルメも自分の部下です! それに死ぬとは限らんでしょう」、
桜田「ゴンドウ君。私も辛いんだ。分かってくれ!」、
ゴンドウ「トベ、マルメェー!!」。
隊長と上官の対立は他の作品でもあるが、やはり無理解で嫌味で理不尽な上官より桜田長官のような上官の方が話に深みが生まれる。
因みに宮井副官は桜田長官の後ろで黙って頷いているだけだった。この場を収める上手い言葉を言えたとは思えないが、立場的にもう少し頑張ってほしい。

 

またもや怪獣出現に出撃する地球防衛軍
科学警備隊と同じ隊服を着た人達が大勢駆けていたが、レギュラーメンバー以外にも科学警備隊と同じ隊服の隊員達がいるのだろうか?
防衛軍はかなりの戦力を繰り出すが、怪獣軍団の前に今度はムツミ隊員が撃墜されて戦線離脱してしまう。

 

次々と仲間達が倒れていく中、ピグは「こんな時にウルトラマンが来てくれたら……」と弱音を吐くが、ゴンドウキャップは「いつもウルトラマンが来てくれると思うな。今は俺達しかいないんだ」と悲壮な覚悟を見せる。
しかし、そこにエレクとロトが到着して、ウルトラビームでジナリオ、グロテング、プラズーンを倒す。それを見たゴンドウキャップは「またウルトラマンに助けられてしまったな」と何とも言えない表情で呟く。

 

ヒカリは重体に陥ったムツミ隊員を救ってほしいとエレクとロトに訴えるが、エレクとロトはヒカリは特別だったからと難色を示す。
それを聞いたヒカリは「ウルトラ人と言うのはそんなに冷たかったんですか?」と反論。その言葉にエレクとロトは心を動かされ、ムツミ隊員をU40の宇宙船へと送る。
これまでのウルトラシリーズでヒカリと同じようにウルトラマンと同化した地球人はハヤタ隊員、郷秀樹、北斗星司、東光太郎の4人。ただし、この4人は人格までもウルトラマンと融合していった節が見られるので、最後まで地球人としての確固たる人格を持っていたのはヒカリのみとなる。
なので今回のこの場面は地球人がウルトラマンに面と向かって意見を述べた歴史的な場面と言える。


かくしてムツミ隊員はヒカリに続いてU40の科学を受ける事となった。もしここにアミアがいたらどうなっていたのか、ちょっと気になる。
ジョーニアスとヒカリのようにアミアとムツミ隊員が同化する展開もありえたのかな?(ヒカリを巡る関係がさらに修羅場になっただろうけれど)

 

ムツミ隊員は無事に治療が済み、ヒカリはエネルギーが回復したジョーニアスと再び同化。
そしてヒカリ、エレク、ロトによるトリプルチェンジが行われる。昭和ウルトラシリーズでは同時変身は殆ど無いので盛り上がる。
ジョーニアス、エレク、ロトの関係は『帰マン』の「ウルトラの星光る時」での初代マン、セブン、新マンの関係を思わせる。

 

今回の前後編はプロデューサーの満田かずほさんが絵コンテを担当している。