帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア」

「ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア ー巨大怪猫ヘルキャット登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第39話
1980年1月9日放送(第39話)
脚本 吉川惣司
絵コンテ 白土武
演出 又野弘道 

 

巨大怪猫ヘルキャット
身長 23cm~88m
体重 1280g~6万8千t
土星探査船に入り込んでいた謎の猫。表面は普通の猫だが中身は生命エネルギーを吸い取る宇宙生物
土星探査船、宇宙ステーションEGG3、ウルトリアの中で暗躍するが、ゴンドウキャップの機転とピグとウルックの頑張りで宇宙空間に放り出され、最後はジョーニアスのプラニウム光線とウルトリアの同時攻撃を受けて倒された。
ロイガーによると、ジョーニアスとウルトリアの力を見極める為に送り込まれたらしい。
名前を直訳すると「地獄の猫」となる。

 

物語
ウルトリアと言う新たな力を得た地球。
タイターンに前線基地を建設したロイガーはウルトリアの力を測る為に一匹の宇宙生物を送り込む。

 

感想
いきなりサブタイトルが昔のウルトラシリーズを思い出させる荒々しい手書き風に変わって驚いた。

 

ウルトリアが配備されて生まれ変わった極東ゾーン。
様々な施設を撤去してウルトリア専用の滑走路が作られている。
これだけの重量に耐えられる滑走路を造るのは大変だっただろうなぁ。

 

土星の衛星の一つであるタイターンに基地を建設したロイガー。
前回の「ウルトラ大戦争!! ー巨大戦闘艦ウルトリア出撃ー」で、あの爆発から何をどうやって生き残れたのか聞きたい。
ロイガーの任務の第一はジョーニアスを太陽系に釘付けにしてU40の救援に向かわせない事だったが、科学警備隊がウルトリアを手に入れた事で迂闊に手を出せなくなったので、自ら直接攻撃を仕掛ける事はやめて様々なものを利用していく事になる。

 

宇宙ステーションEGG3に4年前に打ち上げた有人土星探査船が任務を終えて帰還する。
EGG3の隊員達は喜ぶが、司令官だけは予定より1年早い帰還に疑問を抱き、緊急連絡を受けたゴンドウキャップはウルトリアで宇宙へ向かう。
地球を背に宇宙に出るウルトリアの絵が素晴らしい。

 

ウルックはピグの命令を聞くが、ピグより偉いゴンドウキャップの命令を優先する。
この手のロボットは機動スイッチを押した存在の命令を最優先に聞くものかと思ったが、どうやらウルックは違ったようだ。
ウルックが科学警備隊における上下関係をどのように見ているのか非常に気になる。

 

科学警備隊がEGG3に収容された土星探査船を調べると、中にはミイラ化した元乗員と謎の猫がいた。
土星探査船の中に何をどうやって猫が入り込み、乗員全員がミイラ化した中で何事も無く生きているのか? 怪しさ大爆発であるが、何故かピグは気に入り、ゴンドウキャップ以外の隊員も特に不審に思わなかった模様。
その後、猫が乗員ミイラ化の犯人ではないかと考えられ、EGG3の司令官はEGG3から切り離す事でウルトリアの安全を確保しようとするが、なんとピグが射殺命令を無視してウルトリアの中に猫を持ち込んでしまう。
いくら動物好きとは言え、人間をミイラ化させると疑われている猫をこっそり持ち込んでしまうのは問題だ。射殺命令の話をピグに告げに来たのがウルックだったのであえて反発したとも考えられるが、起きる被害を考えると軽率だったと言わざるを得ない。

 

EGG3から切り離されたウルトリアは宇宙生物との戦いに備えて一時休む事になり、ムツミ隊員はシャワーを浴びに行く。
アニメなら定番だが、特撮、特にウルトラシリーズでこういうサービスシーンは貴重。でもあまりにも不自然。
確かに休めとは言われたが、皆が宇宙生物を探している状況でシャワーを浴びるものかな?

 

今回のヒカリはウルトリアの中で人間大で変身し、その後も巨大化せずに戦艦の中で戦うと新鮮味のある面白い絵になっている。
ところでウルトリアの中でのジョーニアスの戦いを科学警備隊はモニター越しに見ているが、その少し前にあったヒカリからジョーニアスへの変身はモニターに記録されていなかったのか気になる。

 

今回は何故かモンキがいない。
モンキの設定でピグが猫を気に入った理由は分かるが、いつも一緒にいるモンキが説明も無しに全く登場しないのは非常に気になる。
ピグと猫の話に絞りたかったのかもしれないが、せっかくだから、モンキと猫の小動物同士の心の触れ合いやら対立やらも描いてほしかった。