帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ウルトラマン生けどり作戦」

ウルトラマン生けどり作戦 ー宇宙ハンターハタリ登場ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第42話
1980年1月30日放送(第42話)
脚本 吉川惣司
絵コンテ 山崎和男
演出 八木岡正美 

 

宇宙ハンターハタリ
身長 123cm
体重 43kg
色々な惑星に棲んでいる怪獣を捕まえて動物園に売るのが仕事の宇宙ハンター。
ロイガーの挑発に乗ってジョーニアスを倒しに地球に来た。
全財産を注ぎ込んで自分の戦艦を改造し、ロボットアームでジョーニアスを捕まえるが、ヘラー軍団に騙されている事を知るとジョーニアスを救出する。
その後、自分は年を取ったとして引退を決意した。

 

物語
赤道直下の海で動いている島が目撃され、科学警備隊が調査に向かう事となった。
調査中に事故に巻き込まれたムツミ隊員は巨大戦艦の艦長である宇宙ハンターのハタリと出会う。

 

感想
赤道直下に調査に向かう事になった科学警備隊。ムツミ隊員は調査が終わったら海で遊んで良いかと言って既に隊服の中に水着を着ていた事を明かす。しかもムツミ隊員だけでなくヒカリとマルメ隊員も。おいおい、緊急の調査に向かう時によくそんな余裕があったなぁ。
その後、ムツミ隊員はタンカーの事故に巻き込まれ、ハタリに救出された時には水着姿になっていた。事故の時に隊服が燃えてしまったかららしいが、耐熱仕様の隊服が燃えて普通の水着が残っていると言うのもおかしな話。まぁ、単なるサービスシーンなのだろうが、「ねらわれた巨大戦闘艦ウルトリア」でのシャワーシーンと同じく強引な展開に首を傾げてしまう。

 

動く島の正体はハタリが操縦する巨大戦艦であった。地球に着いたばかりで誤ってタンカーと衝突してしまったらしい。
タンカーの乗員が無事だったから良かったものの、あれだけの事故を起こしておきながらあまりにも軽く答えているのが気になる。「怪獣を連れた少年」もだったが、絵で簡単に被害者を出せるようになった事で犠牲者に対する配慮が薄れてきている気がする。
因みにハタリは急な事でムツミ隊員しか助けられなかったと言っているが、後に科学警備隊が事故現場に向かうと、タンカーの乗員は一晩近く海の上で頑張っていた。助けたムツミ隊員が水着姿にされていたりと、綺麗な女の子だけ助けて男は放って置いたように見えてしまう。

 

ハタリの職業は宇宙ハンターで今度の任務はジョーニアスを捕まえる事。
依頼主はロイガーで、依頼していながらハタリは年を取り過ぎているだの、宇宙一を名乗っていても宇宙は広いだのと挑発する。
結果、ハタリにやる気を出させたのだが、どうもロイガーは人の使い方が下手だ。
騙しと脅しが基本なので、先のフェデリコや今回のハタリのように真相がバレたら決別されるし、ギロ星人だっていつまでも命令をおとなしく聞いていたとは思えない。
今はまだ強大な力を使って相手を抑えられるから良いのだが……。

 

ハタリの事情を知ったムツミ隊員は仲良くする振りをして打倒ジョーニアスを考え直させようとするが、説得の内容が「ジョーニアスには勝てない」と言うものだったので、結局はハタリの決意を変える事が出来なかった。
説得するのなら、もう少し相手の性格を考えてほしい。あれではロイガーと同じく挑発して火に油を注いでいるだけだ。

 

ハタリが今回の仕事の為に色々な星から雇った部下達。ガラの悪いゴロツキであるが、ハタリはこういう仕事をするのには必要と語る。しかし、部下達の正体はヘラー軍兵士で、ジョーニアス打倒後にハタリを殺すつもりだった。
ところが一度決めた目標は変えないと豪語するハタリはムツミ隊員にうつつを抜かしてなかなか動き出さず、部下達は先にハタリを殺して良いかと相談し、ロイガーはハタリの腕は確かだからジョーニアスを倒すまで待てと命じる。
真相を知ったムツミ隊員と助けに来たヒカリをヘラー軍兵士が囲み、ここで珍しいヒカリとムツミ隊員のアクションが見られる。
ヘラー軍兵士はヒカリ達を倒すも、ヒカリが持ち込んでいた攻撃許可の信号弾を打ち上げてしまってウルトリアの攻撃を受ける事に。なんて不用心な……。
その後もジョーニアスを倒すまでハタリを殺すなとロイガーに命令されているにも関わらず、戦闘中にハタリを殺害しようとして結果的にジョーニアスに止めを刺せなかったり、ムツミ隊員を一度は倒しておきながらそのまま放っておいた為に、目を覚ましたムツミ隊員にハタリを救出される等、かなり間抜け。ロイガー、もう少し部下を選んだ方が良い。

 

戦いが終わり、ヘラー軍団なんかに騙されるとは自分も年を取ったとしてハタリは引退を決意する。
そんなハタリにヒカリとムツミ隊員はウルトラマンを捕まえた人物は初めてだと褒める。
戦闘中にウルトラマンが捕まる展開はこれまでも何回かあったと思うが、ここは空気を読んでの発言かな。

 

別れ際にハタリは地球で楽しい思い出が出来た、ムツミ隊員みたいな娘が欲しかったと告げる。
途中にあったハタリの部屋の場面等を見るとハタリには家族がいなかったようだ。この辺りをもっと掘り下げれば、ハタリとムツミ隊員の一連の話がもっと劇的になったと思う。