帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ウルトラの星へ!! 第2部 ー前線基地撃滅ー」

「ウルトラの星へ!! 第2部 ー前線基地撃滅ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第48話
1980年3月12日放送(第48話)
脚本 吉川惣司
絵コンテ 山口和十八
演出 辻勝之

 

合成獣ヘラ・ウマーヤ
身長 133m
体重 14万6千t
タイターン基地で待機していた怪獣。
青白い炎を吐く。
潜入したヒカリ達を襲い、ジョーニアスを追い詰めるが、援護に駆けつけたエレクとロトに倒された。

 

物語
総攻撃に備えてヒカリとアミアがタイターン基地に潜入する。
一方、ヒカリの行動に疑問を持ったマルメ隊員はこっそり二人の後を尾ける事に……。

 

感想
ウルトラの星へ!! 第1部 ー女戦士の情報ー」の続き。

 

タイターン基地への潜入を提案するアミア。
マルメ隊員が同行を願い出るが、ゴンドウキャップはヒカリを同行させる。
最近のゴンドウキャップは落ちこぼれのヒカリを特別扱いしていると感じたマルメ隊員は以前から気になっていたヒカリの謎の行動を突き止めようと考える。
一方、ヒカリはゴンドウキャップが自分を選んだ理由を考え、アミアはヒカリがジョーニアスだと気付いたからではとからかう。
そしてゴンドウキャップ本人は自分の勘が正しければ今回の任務をやり遂げられるのはヒカリだけだと呟く。これはヒカリがジョーニアスだと知っての発言。
ゴンドウキャップ自身はまだ気付いていないようだが、今回の任務はウルトラマンであるヒカリでしかやり遂げられないと言うのは、これまで自身が否定してきたウルトラマンへの依存である。
事情を知らないマルメ隊員のヒカリへの仕打ちが辛いからこそ、事情を感づいているゴンドウキャップのヒカリへの配慮が嬉しいが、それが地球人のウルトラマンへの依存に繋がってしまっていると言うのがなんとも複雑。

 

アミアはスペースバーディでの潜入を提案するが、実際にヒカリと一緒に乗ったのはスペースベータミー。
これはスペースバーディが一人乗りでスペースベータミーが二人乗りだから。

 

個人的な感想だが、今回のアミアの作画が可愛くて好み。

 

タイターン基地に潜入したヒカリとアミアのダブル変身。
こういう特別な変身が多いのが本作の魅力の一つ。

 

ジョーニアスがヒカリの声で喋ると違和感が……。
こうして見るとジョーニアスはアミアと会話している場面が少ない。アミアとヒカリの事を思って身を引いているのだろうか?

 

危機に陥るヒカリとアミアの所に遅れてきたマルメ隊員が颯爽と登場。まさかマルメ隊員がこんなカッコイイ登場をするとは思わず意表を突かれた。
しかし、ヘラ・ウマーヤ出現に驚いてうっかり撃ってしまった弾をヒカリに当てて崖から落としてしまい、上がった評価が一気に暴落してしまった。
その直後、ヒカリが墜落した崖底からジョーニアスが出現。
ヘラ・ウマーヤとの戦いでマルメ隊員はジョーニアスがヒカリの撃たれた箇所を傷付けている事に気付き、それ以前にもヒカリが防護服無しに衛星タイターンの猛毒ガスの中を移動してきた事に疑問を抱く等、着実にある確信を得ていく。

 

ジョーニアスが宇宙に発したプラニウム光線を受け、宇宙で待機していたウルトリアはタイターン基地攻撃を決意。そこにエレクとロトがテレポーテーションで現れ、土星の輪に集結していたウルトラ艦隊もタイターン基地への総攻撃を開始したと告げる。
遂に地球人とU40がお互いに意思を取り合って共に戦う時が来た!
ウルトリアとウルトラ艦隊の共同戦線やエレク率いるウルトラ7戦士の同時変身とクライマックスに相応しい燃える展開。
ただエレクとロト以外のウルトラ5戦士のデザインが皆同じなのが残念。人間態がそれぞれ違うのだからウルトラ戦士の姿も大きく変えてほしかった。
因みにシナリオによるとウルトラ5戦士の中でノア(!?)、ミゲル、メレグと3人の名前が判明しているらしい。

 

「やりましょう、皆さん!」、
「力を合わせて!」、
「ウルトリア、タイターン基地に発進!」。
地球人側のリーダー・ゴンドウキャップとウルトラ人側のリーダー・エレクの会話。
ウルトラシリーズでは地球人がウルトラマンを見上げる構図が多いので、地球人とウルトラ人が対等に会話をしているこの場面は見ていて胸に迫るものがある。

 

エレクとロトにヘラ・ウマーヤを任せてジョーニアスは囚われたアミアとマルメ隊員の救出に向かう。
マルメ隊員からロイガーの位置を聞き出したジョーニアスはプラニウム光線でロイガーの脱出を阻止する。
意外にもロイガーは自らの敗北を認めるが、既にアミアがU40に連れて行かれた事を告げる。
ウルトラマンよ、この勝負、私の負けだ。だがアミアは既にタイターン基地を離れた。そしてお前は私と共にここで死ぬのだ」。
崩れゆく基地の中で一人高笑いするロイガーの姿はカッコ良かったが、その最期が頭に落盤を受けてと言うのはちょっと拍子抜け。最後に巨大化するとかロボットに乗り込むとかして、ジョーニアスと直接対決してほしかった。

 

タイターン基地は崩壊したがアミアは既にU40へ連れ去られていた。
この間にエレクとロトはヘラ・ウマーヤを倒していたらしいが、怪獣が倒された場面がカットされたのは残念。
その後、皆がウルトリアに戻るが、銃で撃たれて崖底に転落したヒカリがどうやって戻って来たのか不思議。ジョーニアスに助けられたと説明するのが妥当かな?
ウルトリアが二つに割れた!?」でニシキ教授が発見していたワープ飛行装置によってウルトリアはU40へ。
正確にはU40がもたらしたウルトリアの力ではあるが、遂に地球人がウルトラの星へと向かう。
「共にU40にいるヘラーを倒して宇宙の平和を実現しましょう」と固い握手を交わすゴンドウキャップとエレク。
「ジョーニアスも一緒にいる」とヒカリの方を見つめて語るゴンドウキャップの真意は?
と言う事で次回「ウルトラの星へ!! 第3部 ーU艦隊大激戦ー」に続きます。

 

 

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  • メディア: DVD