帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ウルトラの星へ!! 第3部 ーU艦隊大激戦ー」

「ウルトラの星へ!! 第3部 ーU艦隊大激戦ー
『ザ☆ウルトラマン』制作第49話
1980年3月19日放送(第49話)
脚本 吉川惣司
絵コンテ 斧谷稔
演出 関田修

 

物語
U40に辿り着いたウルトリアとウルトラ艦隊。
一方、ヘラーはジョーニアスを誘き出す為にアミアと大賢者を人質に取る。
この危機を突破できるのはジョーニアスだけなのか?

 

感想
ウルトラの星へ!! 第2部 ー前線基地撃滅ー」の続き。

 

ウルトリアが亜空間を通過している途中、マルメ隊員はジョーニアスが現れた時にヒカリがいなくなると考え、トベ隊員はヒカリとジョーニアスの行動パターンを計算すると両者は同一人物との回答を得る。

 

U40から1000万kmの地点に到着したウルトリアとウルトラ艦隊。
敵に見付からないように宇宙空間物質が密集している空間を進む事になるが、そこには宇宙空間に投げ出されたウルトラ人の死体が浮かんでいた。
辺り一面に死体が漂っていると言う状況が怖い。
エレクとロトの話では人間には死に見えてもウルトラ人から見ると仮死状態のようで、説明によると、ウルトラ人はいざと言う時、自ら生命活動を止め、どんな熱にも圧力にも耐えられる状態になれるらしい。
ウルトラマインドがあれば仮死状態になったウルトラ人も蘇るらしいが、ヘラーは仮死状態のウルトラ人に時限爆弾を仕掛けていて、爆発でウルトリアとウルトラ艦隊の位置を発見すると、ガス状物質の中に隠していた主力艦隊を送り込んでくる。
部下はヘラー軍団はウルトラ艦隊の5倍の戦力を有していて勝利は間違いないと伝えるが、ヘラーは戦いは数だけで決まらないとして、ウルトラ戦士一人の戦力は戦艦10隻分に相当する、まだ自分達は最強のウルトラ戦士であるジョーニアスと直接対決していないとあくまで慎重な姿勢を崩さない。
仮死状態の相手に爆弾を仕掛けると言う悪魔の所業を行ったヘラー。反撃の機会を伺っているジョーニアス達を見付けて確実に倒す為とは言え、ここまで出来るものなのかとさすがに驚く。

 

ウルトリアとウルトラ艦隊が辿り着くまでのU40での戦いは『タイガ』の『トライスクワッド ボイスドラマ』の「ザ★ウルトラマンタイタス」で語られている。


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第5回「ザ★ウルトラマンタイタス(前編)」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode5

 


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第6回「ザ★ウルトラマンタイタス (中編)」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode 6

 


【ウルトラマンタイガ】『トライスクワッド ボイスドラマ』第7回「ザ★ウルトラマンタイタス (後編)」-公式配信- "Tri-Squad Voice Drama" episode 7

 

ヘラーに対ジョーニアス用の人質にされそうになったアミアは隙を見て脱出するが、凶暴化したパンサーに襲われて再び囚われてしまう。
今回は何か小型の銃だけ使って抵抗していたが、アミアッシャーはどうした?

 

ウルトラ艦隊に対してヘラーはウルトラマインドを武器として使用する。
ヘラーシティ防衛タワー地下から宇宙空間のウルトラ艦隊まで届く超長距離のエネルギー光線は威力絶大。全ウルトラシリーズでもトップ5に入るであろう破壊力。このトンデモ威力はさすがアニメと言う感じ。

 

ウルトラマインドのエネルギー光線を受けてしまったウルトリア。
ヒカリは艦を爆破して墜落したふりをしてU40に突入しようと提案する。これはアミアが「ウルトラの星へ!! 第1部 ー女戦士の情報ー」でヘラー軍団の宇宙船から地球に逃れた時の方法と似ている。
メインエンジンが爆発したウルトリアは墜落。最後にヘラーシティ防衛タワーに突撃しようとするが惜しくも叶わなかった。スーパーマードックに続いてウルトリアも沈み、科学警備隊は己が身一つで戦う事になる。
スーパーマードックもそうだったが、ウルトリアも活躍していそうで意外と活躍が少ない。色々と今までのウルトラシリーズには無かった展開を見せてきた『ザ☆ウル』も「最後に決着を付けるのはウルトラマン」と言う決まり事を崩すのは難しかったようだ。

 

ヘラー軍団の艦隊に苦戦するウルトラ艦隊。エレクから救援のテレパシーを受けたジョーニアスはヒカリとの分離を決意する。
ジョーニアス「ここでお別れだ、ヒカリ」、
ヒカリ「しかし、この一番大事な時に……! 皆はどうするんです!」、
ジョーニアス「……私を頼るな、ヒカリ」。
そしてヒカリから分離した光は人間の姿を取った後、ジョーニアスとなって宇宙へと飛んで行った。

 

科学警備隊がヘラーシティに侵入した事を知ったヘラー軍団はまさかの事態に驚くが、ヘラーは慌てず、逆にジョーニアスの正体を探る機会と捉え、科学警備隊をアミアと大賢者が囚われている部屋へ案内すると、ジョーニアスが現れなければ大賢者を原子の単位で分解すると脅迫。それを聞いたヒカリは皆の視線が自分に注がれている事に気付く。
ムツミ「ヒカリ隊員、早く、早く助けて」、
トベ「お前がウルトラマンなら出来るはずだ」、
マルメ「ヒカリ! ウルトラマンになれ!」。
「ヒカリがジョーニアスだった」と皆に思われる展開だが、ムツミ隊員はヒカリを信じて、マルメ隊員はヒカリを疑って、トベ隊員はコンピューターの分析で、ゴンドウキャップは地球人とウルトラマンの関係に悩んで、とそれぞれ違う角度から正体に辿り着いていったのが面白かった。

 

今回と次回の絵コンテを担当している斧谷稔とはガンダムシリーズで有名な富野由悠季さんのペンネームである。

 

皆に最後の切り札として希望を寄せられるが、ジョーニアスに変身できないヒカリは苦悩する。そんな中、遂に大賢者は原子の単位で分解されてしまう!
と言う事で次回「ウルトラの星へ!! 完結編 ー平和への勝利ー」に続きます。

 

 

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