帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「魔の怪獣島へ飛べ!!(前編)」

「魔の怪獣島へ飛べ!!(前編)
ウルトラマン80』制作第17話
1980年7月23日放送(第17話)
脚本 阿井文瓶
監督 湯浅憲明
特撮監督 佐川和夫

 

人間怪獣ラブラス
身長 55m
体重 3万8千t
潮風島でUGMを襲った謎の怪獣。実はイトウチーフが何者かの手によって怪獣化された姿だった。
謎の咆哮に操られ、左手のハサミでダロンと一緒に80を追い詰める。
必殺! フォーメーション・ヤマト」のサラマンドラの着ぐるみを改造している。

 

タコ怪獣ダロン
身長 53m
体重 4万8千t
潮風島近海に棲む怪獣で謎の咆哮に操られている。
触手からの電撃でラブラスと一緒に80を追い詰める。

 

物語
潮風島の調査に向かったイトウチーフが消息不明になった。
調査に向かった猛達はそこで怪獣ラブラスと遭遇。
ラブラスを攻撃しようとする猛達の前に謎の女性が現れ、ラブラスの正体はイトウチーフだと告げる。

 

感想
『80』唯一の前後編。

 

今回はレジャー施設・行川アイランドを舞台にした話となっている。
怪獣の調査や謎の女性の追跡で何度も行き来しているが、島の中で人が集まる場所と言う事で不自然さはあまり無かったし、人々が普通にレジャーを楽しんでいると思ったら次の瞬間には無人になってしまう等、異様な雰囲気を出すのにも役立っていた。
だが、謎の女性の目的や人々の失踪の真相が明かされると、あそこまで行川アイランドを行き来する必要があったのかと言う疑問が出てしまうのが残念。

 

潮風島の異変を調査したいと申し出るオオヤマキャップに対し、イシジマ副官は必要無しと判断する。
ナンゴウ長官は潮風島にはレジャー施設があるからとUGMに休暇を出し、イシジマ副官が休暇より飛行訓練をと苦言を呈しても、心配しなくても普段から訓練はしているだろうと軽く流してしまう。
こんなあからさまな休暇の名を借りた調査に気付かないって……。
イシジマ副官はよくいる傲慢で無理解な上司かと思いきや、異変の正体が怪獣だと判明すると素直に自分の見解が外れていた事を謝ったりと意外と素直で驚いた。

 

潮風島を覆う霧に操られた人々を撃とうとするハラダ隊員。
前回の「謎の宇宙物体スノーアート」で防衛軍がデビロンに乗っ取られた城野隊員を射殺しようとしたのを体を張って止めたのを見た後だと外見が人間のままの人々を撃とうとするのは違和感がある。

 

霧に操られた人々から猛達を助けた謎の女性。猛は防毒マスク無しに霧の中を自由に行動できる事から女性の正体が宇宙人だと見抜く。
地球人と宇宙人の体の作りが異なっているのは分かるが、霧を吐き出していたギマイラは実は宇宙怪獣。宇宙にいたギマイラが地球人にしか効果が無い能力を持っていたと言うのは不自然だった。

 

「ダロン」と言う名前と触手を有する蛸怪獣からラヴクラフト作品を思い出す。
霧に覆われた辺境の島と言う舞台設定もラヴクラフト向きかな。

 

「沢子の言うとおりだった」。
ラブラスの正体がイトウチーフだと言う女性の言葉を猛はウルトラアイで確認。その時に差し込まれるナレーションなのだが、劇中で女性の名前が明かされていないのに、いきなり「沢子の言うとおりだった」と言われても視聴者は戸惑ってしまう。

 

ダロンに捕らえられた80の首にラブラスのハサミがっ!?はベタであるが次回への引きとして盛り上げ十分!!
と言う事で次回「魔の怪獣島へ飛べ!!(後編)」に続きます。