帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「魔のグローブ 落し物にご用心!!」

「魔のグローブ 落し物にご用心!!」
ウルトラマン80』制作第47話
1981年3月4日放送(第47話)
脚本 石堂淑朗
監督 東條昭平
特撮監督 佐川和夫

 

紫外線怪獣グロブスク
身長 58m
体重 2万8千t
野球に負けた腹いせに捨てられたタダシのグローブの自分を捨てたタダシへの怒りと大量の紫外線が凝り固まって誕生した怪獣。
最初はグローブ程の大きさで猛は青いカニと思った。降り注ぐ紫外線をドンドン吸収し、やがて東京中の紫外線を殆ど吸収してしまった。ただし、太陽光線(紫外線)の無い所では普通のグローブに戻る。
涼子が発した赤外線光線プリンセスレイの刺激を受けて巨大化する。
太陽光線の無い所では姿は見えないが猛のウルトラアイで姿を暴かれる。
上下逆さまでも戦え、目から紫外線光線を撃つが、80のダイナマイトボールを受ける。80の攻撃がすり抜けるように体を変化させるが、再び涼子のプリンセスレイを受け、80の赤外線光線ガッツパワー光線を受けて消滅。最後は元のグローブに戻って再びタダシと一緒に野球をする。
名前の由来は「グローブ」と「グロテスク」かな。

 

物語
野球でエラーをして負けてしまったタダシはグローブに八つ当たりをする。
しかし、グローブは怪獣グロブスクになってタダシに襲い掛かる!

 

感想
今回は紫外線の話なので、ユリちゃんが紫外線の性質やオゾン層の破壊等を説明している。他にも猛と一緒にパトロールに行ったりと今回はユリちゃんの出番が多い。

 

今回は大気汚染によるオゾン層破壊、それによる紫外線の増加が扱われている。
涼子はオリオン座にあるかつては地球そっくりだったブレイヤード星が2万年前に滅びたのも紫外線の増加だったとうっかり話してしまい、オオヤマキャップに不審がられ、昔に読んだ童話の話としてなんとか誤魔化す事になる。
因みに涼子は7800歳なので、2万年前にブレイヤード星が滅んだのを実際に見たわけではない。ひょっとしたら本当に昔に読んだ童話の話だったのかもしれない。(事実に基づいた童話だったのだろう)

 

この後、涼子はまたもや猛の注意を受けてしまう。
「我々2人が地球と言う星の人間でない事はまだまだ知られない方が良い。地球の人間が変に我々の力を当てにするのが一番怖いんだ」。

 

木陰で太陽光線が当たらなかった為、普通のグローブに戻ったグロブスク。
タダシの父親が付けて広場に出ると再び怪獣化してタダシの父親の手を喰いちぎろうとする。
そこに現れた涼子はプリンセスレイと言う特殊能力を使ってタダシの父親を救出。
さすがに非常事態だったのか、涼子が特殊能力を使っても猛は注意しなかった。
しかし、この判断は甘く、グロブスクは巨大化してしまう。

 

「これは君と僕、2人の責任だ」と自分の監督不行き届きを認める猛。
この後、2人は自分達の不始末を解決する為、UGM隊員としてではなくウルトラマンとして行動する。
全ての宇宙線を探知できる涼子によってグロブスクの位置が判明。やはり涼子は探知能力に優れていた。そして猛はウルトラアイで見えないグロブスクの姿を暴く。
「夜だし、街から離れている。君1人を観客に、君の代わりに力一杯戦うよ」と言って変身する猛。
グロブスクの色で紫に照り輝く80格好良い。
涼子の援護を受けて勝利を治める80。こうして2人の戦いは終わったのであった。

 

「徹夜のパトロールで疲れているんでしょう」。
本編とは関係無いのだが、徹夜でグロブスクを探して道端にスカウターS7を停めて仮眠を取る猛と涼子。男と女が同じ車の中で寝ていると言うのは、ちょっと疑われませんか?

 

紫外線云々と言う説明があるが、今回のグロブスクはタダシに捨てられたグローブの怒りで生まれた怪獣と言える。マイナスエネルギーとは人間のみが発するものではなく、『メビウス』の「思い出の先生」でも人間以外の存在が発したマイナスエネルギーによって怪獣が出現している。
「いくら失敗しても腐ったり腹を立てたりしない事だ。怪獣達は人間の心の乱れにつけこもうといつも狙っているんだからね」。

 

今回の話は東條監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。この後、東條監督はスーパー戦隊シリーズを中心に様々な東映作品を担当している。