帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

デルーマ星編

デルーマ星
一面砂だらけで砂嵐が吹き叫ぶ死の星。
昔は燃え盛る灼熱の星で砂漠の下にはまだ灼熱の炎が残っている。

 

ファイティング・ベムシズルン
身長 59m
体重 4万1千t
モルドのファイティング・ベムで「蟻地獄ファイティング・ベム」の別名を持つ。
砂を使った攻撃が得意で、デルーマ星でマルスを蟻地獄に落としてメロスも追い詰めるが、ウルフの登場で形勢逆転され、最後はダブルサーベルとスオードUの同時攻撃で倒された。
子供のような言動を取る。一人称は「ボク」。
名前の由来は脚本の打ち合わせが行われた飲み屋の女性「シズエ」さんかららしい。これはまた凄いキャラクターに名前を付けたなぁ……。

 

第15話(1983年3月18日放送)
グア星で「私の大事なバゼリアが……」と怒りを隠せないギナ。
モルドも「バゼリアはギナ自慢のファイティング・ベムだった」と言っている。
ジュダもだったが、ここまで部下を思う悪の幹部は珍しい。

 

実際にアンドロ超戦士と戦ったギナは「アンドロ超戦士は1人1人の時はそれほど強いとは思わないが、2人以上集まると予想以上の力を発揮する」と分析。それを聞いたモルドは「アンドロ超戦士分断作戦」を発案する。

 

ギナは「新しいファイティング・ベムを作り上げて特訓するには時間がいる」と疑問を口にする。
グア3兄弟とファイティング・ベムの付き合いって結構長いんだな。それなら、あれだけの信頼関係が出来上がっているのも納得出来る。

 

と言うわけでシズルンが登場。
そして、そのシズルンの特訓シーンでグア兵も初登場。
結構強いシズルンの一人称が「ボク」なのが面白い。その奇抜なデザインと合わせて印象に残るキャラクターであった。
グア兵はウルトラシリーズと言うより東映作品に近い存在。やはり戦闘員がいると組織らしくなる。
グア兵の意外とグロテスクなデザインが良い。

 

そう言えば今回はメロス達が全く出ていない。主人公なのに……。

 

 

第16話(1983年3月21日放送)
意気揚々と出撃するシズルンだがアンドロ超戦士の居所が分からず頭を抱える。そんなシズルンを「慌てるなシズルン。ボクの悪い癖だよ」とたしなめるモルド。
いくらシズルンの一人称が「ボク」だからって、モルドまで言わなくても……。
その後、素直に「ごめん……」と謝るシズルンがちょっと可愛い。

 

アンドロ超戦士はそれと思われる星に立ち寄りながら少しずつグア星に近付いているとして、ギナはアンドロ超戦士が次に立ち寄る星をデルーマ星と予測する。
その頃、メロス達はギナの予測通りにデルーマ星に到着。デルーマ星を見たフロルは「不気味な星が見える……」と呟く。
おいおい、アンタも星の住人に失礼だぞ。

 

とにかくデルーマ星に着陸したメロス達。
着陸する時に色々とポーズを取っていたが着陸するのに必要なのか?

 

 

第17話(1983年3月22日放送)
アンドロ艇に残って情報を伝えるのも大事な役目だとメロスに言われて残る事にしたフロル。
早速、メロスとマルスが探索に向かう。
フロルの情報で砂漠の下に灼熱地獄がある事が分かり、メロスとマルスは足下に気を付けながら歩く事になる。……飛べば良いんじゃ?

 

そこにアクロバティックな動きをしながらグア兵が出現!
小型爆弾等で善戦するもメロス達の前に全滅!
その時、いきなり砂嵐が……!

 

 

第18話(1983年3月23日放送)
前回の途中からメロス達とフロルとの通信が途絶えたので、またフロルがアンドロ艇から出たのではと思われるが実際はちゃんと残っていた。おそらくシズルンかモルドかギナの能力で通信が遮断されてしまったのだろう。
メロス達からの返事が無かったフロルは「2人ともノンキなんだからー、フン!」と拗ねるが、ノンキなのは君の方だ。早くモニターでメロス達の様子を見てくれ!

 

砂嵐でメロスと離れ離れになってしまったマルスは砂漠の中から現れたシズルンの蟻地獄に沈められてしまい、その後、メロスもモルドとシズルンの前にピンチに陥ってしまう。
しかしモルドは「アンドロ超戦士を一息には殺さない」と言う。果たして、その真相は……?
一方、アンドロ艇にはギナが出現。鞭をしならせ、「また会ったわねぇ。フロルお嬢さん」とフロルに迫る!

 

今回はシズルンの台詞が秀逸!
マルスを倒してのマルスン。こんなに弱くっちゃボクつまんないー!」、メロスを追い詰めての「ボク、早く殺したいー!」、モルドに一息に殺してはいけないと言われての「どうして? どうしてー?」等、デザインとギャップのある子供っぽい喋り方が逆に恐い。

 

 

第19話(1983年3月24日放送)
絶体絶命のメロスの前に現れたウルフ!
「メロス、間に合ったぞ! モルド、私の存在を忘れていたな!」。
はい。私も忘れていました。

 

ここからはメロス対シズルンとウルフ対モルドと言う展開になる。
メロス相手に優勢に戦いを進め、「シズルンルンルンルン♪」とご機嫌なシズルン。
しかし、ウルフの加勢で形勢逆転。最後はダブルサーベルとスオードUを同時に受けて倒された。

 

「よくもワシの可愛いシズルンを……!」と怒りに震えながら退却するモルド。
モルドって、シズルンに優しく語りかけたりしていて、「配下」と言うより「カワイイ奴」と言う感じだったなぁ。シズルンにねだられて「しょうがないなぁ……」と言いつつお菓子を買ってあげるモルドの姿が目に浮かぶ。

 

シズルンの蟻地獄のバリアーに閉じ込められていたマルスだったが、シズルンが倒された事で脱出する事が出来た。こうしてメロス達はアンドロ艇に戻るが、そこにフロルの姿は無かった……。