帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

最終決戦編

怪獣戦艦キングジョーグ
全長 960m
重量 1480万t
モルドが乗り込むキングジョー型の怪獣戦艦で、手の甲から陽電子流撃砲を撃つ。
メロスのグレートスパークレイで燃え尽きた。

 

怪獣戦艦ギエロニア
全長 1313m
重量 820万t
ギナが乗り込むギエロン星獣型の怪獣戦艦で、クチバシの中から陽電子流撃砲を撃つ。
ギナが倒されたので代わりにモルドが操縦する事となった。
メロスのグレートスパークレイ連発で黄色い煙を発しながら倒された。

 

怪獣戦艦ベムズン
身長 990m
重量 1130万t
ジュダが乗り込むベムスター型の怪獣戦艦で、腹部から陽電子流撃砲を撃つ。
メロスのグレートスパークレイ連発で赤い煙を発しながら倒された。

 

第40話(1983年4月22日放送)
伝説の最終兵器を求めて「地球の白くてとても広い場所」に辿り着いたフロル。
超至近距離に忍び寄るギナ。
それに気付かないフロル。
やっぱり「フロル、後ろー!」と言いたくなる。

 

一方、エルパを丁重に葬ったウルフとマルスはグア星に向かう。
グア兵達の墓を作る場面はあったのにエルパを葬る場面はカットされているのはちょっと残念。

 

宇宙伝説によれば、聖なる地においてはグランテクター自らが王家ゆかりの者だけを導き入れるらしい。そしてフロルは遂に光り輝く氷の中にグランテクターを発見する。

 

そこにギナが出現。「お前のここまでの旅はゆっくり見学させてもらったよ。いつも後ろからね……」。お前はストーカーか?

 

フロルはギナの鞭さばきを軽い身のこなしでかわし、鞭に捕らえられても逆にギナを投げ飛ばして手刀で鞭を切断!
今回のフロルはメチャクチャ強い!
「グランテクターに呼ばれた私は前のフロルとは違うのよ!」。
かつて陽電子流撃砲を跳ね返したバリアーと同じポーズを取ったフロルは今度は光を発してギナを消滅させるのであった。
これまでフロルの弱さが目に付いていたので今回の圧勝劇はカタルシスがあった。

 

メロスが到着し、グランテクターを装備。
いよいよグア軍団との決戦だ!

 

ところで、あれほど「緑溢れる美しい星」と言っていた地球の緑溢れる場所には全然行かなかったなぁ。

 

 

第41話(1983年4月25日放送)
再びグア星にやって来たウルフとマルスはグア星の環境が自分達に合わないので短い時間で一気に決着を付けようと考えるが、そこにグア兵が出現する。
「雑魚ばっかりだぜ! 軽ーく行こうぜ!」と余裕綽々だが、時間が限られているのだから、そんな余裕は無いと思うのだが……。

 

ウルフ達のスオードUとコスモバズーカで倒されたグア兵達。
今更だが、グア兵は倒されると「グアー!!」と叫ぶ。
いや、だからどうした?と言われても困るんだけどね……。

 

グア兵達を倒したウルフ達の所に陽電子流撃砲が炸裂!
モルドとジュダが怪獣戦艦を出撃させたのだ!
まず一体ずつ倒そうとスオードUとコスモバズーカでキングジョーグの膝を狙うが効果無し!
ピンチに陥るウルフ達だったが、謎の光線によってキングジョーグが炎上する!
(出来れば最後はキングジョーと同じく「気を付け」の状態から後ろに倒れてほしかった)

 

謎の光線を撃ったのはメロスだった。
倒され、魂だけの存在になってしまったギナを見てモルドとジュダは復讐を誓う!
「このグア星を守る為! 大宇宙に君臨するグア様の為!」。

 

 

第42話(1983年4月26日放送)
モルド達は怪獣戦艦の陽電子流撃砲でメロス達を攻撃。メロスもグレートスパークレイを撃つが、さすがに一撃では倒す事は出来ず、連続発射して怪獣戦艦を倒す!

 

怪獣戦艦も倒されたモルドは斧を振り回してメロスに迫る!
ナレーション曰く「モルドが単独で決戦を仕掛けてきた! ギナも怪獣戦艦も失い、平静な心を忘れてしまったのだろう。あの、あのモルドが……!」。
そして平静だった頃のモルドの姿が回想シーンで流される。
敵キャラクターでここまでの扱いをされるのは珍しい。

 

 

第43話(1983年4月27日放送)
「ギナの仇!」と叫ぶモルドを「任せておけ!」と引き受けるメロス。
メロスとモルドの一騎打ち!
そう言えば、メロスとウルフとマルスって、ちょっと前までは殆ど互角だったのに、メロスがグランテクターを装着したら物凄い実力差が付いてしまった気がする。
メロスとモルドの戦いを見守るウルフやマルスはまるでドラゴンボール』のピッコロ大魔王編以降のヤムチャ天津飯みたいだ……。

 

最後の手としてモルドは斧を遠隔操作し、それをメロスはダブルランサーで迎え撃つ。そしてグランテクターからエネルギーを受けたダブルランサーの光で遂にモルドを倒すのであった。

 

そこにジュダが現れてグアの最後の砦として立ち塞がる。
今度はジュダの回想シーンが流れるが、こうなると、グア3兄弟の中で唯一回想シーンが無かったギナがちょっと可哀相。

 

ジュダは同じ技は二度は通じない体質になっていたが、メロスはジュダが長剣バット・キャリバーでダブルランサーを弾いた隙を狙って新技グランフリーズを使用。ジュダの体がみるみる凍っていく!

 

 

第44話(1983年4月28日放送)
グランフリーズで氷漬けになったジュダにアンドロ超戦士4人の合体アンドロビームが炸裂。遂にグア3兄弟を倒した!
第1週で紹介されながら今まで一度も使われなかったアンドロビームがようやく使われて良かった。

 

グア3兄弟を倒したメロス達だったがまだ肝心要のグアには会ってもいない。
その時、空が暗くなってグアの姿が浮かび上がる!
「アンドロ超戦士ども! いよいよ決着を付ける時が来た……。さあ、来い! アンドロ超戦士ども!」。

 

グアは真ん中にモルド、その両隣にギナとジュダの顔を持つ、3兄弟の魂が集まって出来ている存在だった。
グアが三つに分かれたのがグア3兄弟で、それらの魂が集まった今、その強さは3倍になったのだった!
ところでこのグアのデザインは漫画『デビルマン』に登場した悪魔王ゼノンを思い出す。

 

グアの後を追って異次元に突入するメロス!
最終決戦、果たして勝つのは!?

 

 

第45話(1983年4月29日放送)
「グアだけの世界」に辿り着いたメロス。
ここではメロスの動きも技も三分の一以下になってしまう。
ストーム攻撃や目潰しサンダースパークでメロスを追い詰めるグア。
このメロスとグアの戦いは『A』の「逆転! ゾフィ只今参上」でのエースと巨大ヤプールの戦いを思い出す。

 

グランテクターが光り復活するメロス。
「俺の超能力はグランテクターで何十倍にもパワーアップされているんだ!」。
ドラゴンボール』の超サイヤ人もビックリだ!
あまりのパワーアップに普段は「私」と言っているメロスもつい「俺」口調になってしまっている。

 

ダブルランサーが突き刺さって燃え尽きるグア。
そしてメロスはグアだけの世界から無事に脱出する。
出来ればグアはメロス達と同じ大きさではなくて漫画版のようにさらに巨大な姿にしてほしかった。

 

こうして見ると、色々な場所に行って、伝説の最終兵器を探して、ラスボスと戦う、とRPGの要素を持つ作品だった。(当時はまだ『ドラゴンクエスト』が発売されていないが)

 

グアは倒されたが「宇宙に住む人皆のほんの小さな悪い心が宇宙に飛び散り、それが集まってグアのような悪霊になった時、また宇宙の平和は乱される」とメロスは語る。
フロルがグア軍団の事を「悪霊」と言っていたのはそういう事だったのか。グアは『80』で語られたマイナスエネルギーのような存在だったのだろうか?

 

「グランテクターはグアと一緒に燃え尽きてしまった」と言うメロスの話を聞いたウルフは「グランテクターはもう要らない。我々自身がどんな悪にも負けないよう、もっと腕を磨けば良いんだ!」と答える。
おお! 最後に美味しいところを持っていったなぁ、ウルフ。

 

「こうして宇宙に平和が戻った……。超戦士達よ、ありがとう……。フロル、マルス、ウルフ、そしてアンドロメロス、ありがとう!」。