帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「逆転のシュート」

「逆転のシュート ー岩石怪獣サドラ登場ー
ウルトラマンメビウス』第5話
2006年5月6日放送(第5話)
脚本 長谷川圭一
監督・特技監督 高野敏幸

 

岩石怪獣サドラ
身長 60m
体重 2万4千t
ドキュメントMATに同種族が確認された怪獣。
最初は霧吹山に現れたが後にボガールに呼び寄せられて街中にも現れた。
全身から揮発性の分泌液を発して霧を大量に作って身を潜め、自身は左右の耳に備わっているセンサーで獲物を襲う。
ハサミを伸ばして攻撃する。
メビウスのメビュームシュートで1匹倒され、謎の青い巨人の光線で2匹倒された。

 

宇宙斬鉄怪獣ディノゾール
身長 77m
体重 5万t
ボガールに呼び寄せられて地球を目指すが、途中の宇宙空間で謎の青い巨人に倒されてしまった。

 

高次元捕食体ボガール
宇宙から新たなディノゾールを呼び寄せるが謎の青い巨人に倒されてしまい激怒する。
その後はCREW GUYSの攻撃からサドラを守る一方、異様なポーズを取ってサドラを怯ませた。
「食事の邪魔をするな」と告げるが……。

 

物語
視覚が効かない濃い霧の中で、ジョージは自分の感覚を信じて攻撃するがサドラを倒す事は出来なかった。
何者かに攻撃を妨害されたと訴えるもリュウに信じてもらえなかったジョージはCREW GUYSを離れようとするが、そこにミライがやって来てPK対決を申し出る。

 

感想
テッペイ、コノミに続いて今回はジョージの紹介編。
20歳のジョージはスペインリーグで3年連続得点王に輝いていた。日本人選手でこの活躍は凄い。
しかし、チームプレーが出来なかった事でチームに居場所が無くなっていき、怪我をした時に厄介払いされてしまった。
これはジョージの視覚が常人離れしていて、他の人間には理解できないレベルで世界を見てしまうから。普通の人間を超えた能力を持ってしまった為に周りと溝を作ってしまうのは『帰マン』でサドラが登場した「恐怖の怪獣魔境」と同じ展開。

 

ジョージのCREW GUYS入隊をサッカーチームに居場所が無くなった卑怯者が選択した逃げであるとした記事。後にこの記事を書いたのはヒルカワである事が明らかになる。
ヒルカワの記事は悪意があるが真実の部分もあるので、そこを膨らませたらヒルカワは面白いキャラクターになったと思うが、CREW GUYSの結束力を高める為の悪役で終わってしまったのがちょっと残念だった。

 

一時は不要論まで出ていたGUYSだが最近の活躍でマスコミにも取り上げられるようになった。
CREW GUYSも紹介されているようだが、家族に入隊を隠しているテッペイの扱いがどうなっているのか気になる。取材を受けたトリヤマ補佐官はテッペイがCREW GUYS入隊を家族に隠している事を知らなかったはずだが……。

 

昭和のウルトラシリーズ、特に第2期ウルトラシリーズの怪獣の再登場が多い『メビウス』だが、有名どころのグドンツインテールバードンはともかく、マイナーなサドラが再登場したのには驚いた。この後もウルトラシリーズはあっと驚く怪獣が再登場する事がある。

 

リュウと衝突したジョージはCREW GUYSにも自分の居場所は無かったとして飛び出し、リュウは誰もジョージの後を追うなと告げる。
ここでサコミズ隊長はコーヒーの豆を買って来てほしいと言ってマリナを外に出してジョージの説得に向かわせる。ここは物静かで飄々としているが物事を鋭く見抜くサコミズ隊長らしさが出ていた。
自分が持つ高い能力の為、いざとなると他人を頼りに出来ないのはジョージもマリナも同じ。この辺りも考えてサコミズ隊長はマリナを説得に向かわせたと思われる。
前回の「傷だらけの絆」と同じくマリナの物言いはきついが、コノミ相手の時とは違ってジョージ相手だと奮起を促す為にきつい事を言って焚き付けているように見える。

 

今回のミライはリュウに反論してでもジョージを仲間として迎え入れようとし、ジョージとのPK対決でも「自分は逃げない」とか「1本目は弾道を見た」と言い切る等、真っ直ぐで意外と自分の思いを曲げない芯の強さが出ていた。

 

ジョージとミライのPK対決は『キャプテン翼』を思わせるような漫画チックな演出が印象的だった。

 

ジョージの子供の頃の夢は「大きくなったらウルトラマンになりたい。ウルトラマンみたいに皆が憧れるヒーローになりたい」だった。
そんな昔の事は忘れたと言っていながら、自分の援護を受けて勝利したメビウスに向かって「流石は俺の憧れたヒーローだぜ!」と笑い、そんな昔の事は忘れたんじゃなかったっけ?と言うマリナのツッコミにも「今、思い出したんだよ」と返す。
ジョージのCREW GUYS入隊はサッカーチームに居場所が無くなったからと言うマイナスの側面があったのは事実だろうが、今回の話で「子供の頃に憧れていたウルトラマンを助ける」と言うプラスの側面が付け加えられた。
又、サッカーチームでは他人を信用できず一人でゴールを決めていたのが、今回はメビウスの勝利を援護すると言うアシストを決められたのはジョージにとって大きなきっかけとなった。

 

夜、水の上に立つボガールヒューマンの姿は禍々しい美しさで良い雰囲気であった。

 

霧の中のサドラとの戦いではメビウスは苦戦気味だった。ひょっとして、ジョージの視覚やマリナの聴覚はウルトラマンであるメビウスの感覚を超えているのだろうか?

 

ジョージがマニューバモードでサドラの伸びるハサミやボガールヒューマンの光弾を回避する場面をサッカーのドリブルにダブらせる演出が良かった。

 

全身黒尽くめとなってセリザワが再登場。
又、ツルギも満を持して登場。青をメインカラーとし、渋くて野太い声でメビウスとの差別化がされていた。
ツルギは鎧でカラータイマーと目が覆われているので表情が読みづらく、謎の存在である事が示されていた。