帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「ひとつの道」

「ひとつの道 ー昆虫型甲殻怪獣インセクタス マケット怪獣ウィンダム登場ー
ウルトラマンメビウス』第14話
2006年7月8日放送(第14話)
脚本 太田愛
監督・特技監督 村石宏實

 

昆虫型甲殻怪獣インセクタス
身長 雄・45m 雌・45m
体重 雄・4万t 雌・3万9千t
最初に雌が現れ、胸部の穴から高周波を出して仲間を呼ぼうとしたが、テッペイの指示を受けたウィンダムのレーザーショットを胸部の穴に受けて倒された。
しかし、その際に壊れた卵の粘液に潜んでいたノープリウスは次々に人間に寄生していき脱皮を繰り返して巨大化していった。成長した雄は高周波で仲間を久世総合病院に呼ぶ。
テッペイの指示を受けたジョージのニューロンニュートラライザーで腹部と胸部の結節点内部にある中枢神経を破壊された事によって高周波を出せなくなり、最後はメビュームシュートで倒された。

 

マケット怪獣ウィンダム
身長 ミクロ~40m
体重 0~1万t
テッペイの指示を受け、インセクタスの胸部の穴をレーザーショットで狙い撃ちして倒した。

 

物語
的確な指示で怪獣インセクタスを倒したテッペイだったがTVに映ってしまった事で母親にGUYS入隊がバレてしまう。
皆がテッペイの事を母親に隠そうとする中、ジョージだけはテッペイに厳しく当たる。
一方、倒したはずのインセクタスだったがノープリウスが脱皮を繰り返して急速に成長していく。

 

感想
ひとつきりの命」で提示されたテッペイの問題解決編。
テッペイはインセクタスを倒すが調子に乗ったトリヤマ補佐官のせいでTVに顔が出てしまい、それを母親が偶然見ていた為、大学を休んでGUYSの仕事をしている事がバレてしまう。
と言うか、今までバレていなかったのが驚きだ。
今回の話はスポーツ漫画にある「ガリ勉タイプが親に内緒で部活動をしていた事がバレてしまう」パターンなのだが、部活動レベルならともかく、地球防衛チームに所属していた事を数ヶ月も隠せたのはさすがに不自然。
今回のようにマスコミが取材に来る事があるし、GUYSにだって広報があるはず。それに一般職員も含めたGUYS関係者にテッペイの知り合いが一人もいなかったのも無理がある。
GUYS入隊は今回の話まで先延ばしにして、それまではアドバイザーにするとかした方が自然であったと思う。

 

自分がGUYSにいる事を母には隠してほしいと言うテッペイの頼みを聞き入れたリュウだが、いざとなるとテッペイの母親の気迫に負けてマリナに説明役を譲ってしまう。マリナにテッペイの母親にとリュウは気の強い女性が苦手なようだ。
怯えているリュウさんがちょっと可愛い。

 

子供の時にテッペイが木から飛び降りようとしたら、心配した母親は心臓発作を起こしてしまった。それ以来、二度と母親に心配はかけないと決めたテッペイは自分がGUYSに参加している事を隠し通そうとする。
しかし、ジョージは「二度と木から飛び降りないと決めたのなら、どうして危険と隣り合わせのGUYSにいるのか」と指摘。今回のジョージは「テッペイの自立」がテーマだとして、あえて厳しく当たってきている。
実はジョージのかかりつけの医者はテッペイの父親であった。その他にも序盤のテッペイは有名選手であるジョージに憧れを抱いているような描写があった。今回はそれら序盤に出された人間関係を上手く生かして話が作られている。

 

テッペイがGUYSに参加している事を知った母親は「医者になるはずだったのに、どうしてGUYSなんて横道に逸れてしまったの?」と問い詰める。
それに対し、ジョージに促されたテッペイは答える。
「母さん、僕は横道に逸れたんじゃない。僕は変わらない同じ一本の道を歩いているんだと思う。医者もGUYSもどちらも同じ人の命を守る仕事なんだ。僕はいつか必ず医者になる。でも、今は……」。
この「横道」の話はテッペイに限らず、ジョージ、コノミ、マリナにも当てはめる事が出来る。

 

マリナが聞き取ったインセクタスの高周波を再現したGUYSメモリーディスプレイを持ってテッペイはインセクタスの群れを引き付けるが途中で危機に陥る。
それをジョージがキャプチャー・キューブを使って助け、メテオールの効果が切れる1分間のうちにテッペイはインセクタスを倒す方法を考え付く。
もはやテッペイはGUYSになくてはならない存在になっていた。

 

テッペイの決意を聞いた母親は「人を待たせるのは嫌いよ」と言って、テッペイをCREW GUYSへと送る。
子供の時は自分の所に駆け寄って来た息子が、大人になって自分の元から仲間の所へと駆け寄って行く場面で母と子の関係が変化した事が表された。