帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「勇者の試練」

SAGA2 勇者の試練」
ウルトラマンメビウス外伝 ヒカリサーガ』第2話
2006年8月7日配信
脚本 小林雄次
監督・特技監督 菊地雄一

 

ゾフィー
身長 45m
体重 4万5千t
ベムスターに苦戦するヒカリの前に現れ、戦いの中でウルトラマンとしての心を教えていく。
ベムスターを倒したヒカリを宇宙警備隊に抜擢した。

 

ウルトラマンキング
身長 58m
体重 5万6千t
ゾフィーとヒカリの戦いを見守っていて、ヒカリの成長に満足げに頷く。

 

宇宙大怪獣ベムスター
身長 46m
体重 6万1千t
オオシマ彗星B群を追って宇宙を移動する。
角から放つ光線でヒカリを追い詰め、腹部にある口でヒカリの光線を吸引するが、吸引できる限界を超えた為に倒された。
2匹いて、もう一匹は地球へと向かった。

 

物語
メビウスとCREW GUYSに地球の事を託して光の国へと帰還するヒカリは途中でベムスターと遭遇する。
ナイトブレスが無くて苦戦するヒカリの前にゾフィーが現れ、ヒカリはゾフィーからウルトラマンとしての心を教わりながらベムスターに戦いを挑むのであった。

 

感想
メビウス』本編の「誓いのフォーメーション」で地球を去ったヒカリのその後と「ウルトラマンの重圧」で地球にやって来るベムスターのその前が描かれた「第17.5話」と言うべき話。

 

ベムスターが宇宙空間で追いかけていた緑の光の球の集団は「ウルトラマンの重圧」でオオシマ彗星B群である事が明かされている。

 

ヒカリとベムスターの宇宙空間での戦いはCGを使ったスピーディー且つ縦横無尽なものになっていた。
その後の小隕石の上での戦闘ではヒカリを背に乗せたままベムスターが腹這い状態で地面を激走すると言う面白い絵が見られる。

 

戦いの最中、ヒカリはナイトブレスが無い事を思い出すが「構うもんか! 俺は最後まで戦い抜く!」と叫ぶ。
こうして見ると、ヒカリはかなり熱くなりやすい性格でセリザワよりリュウに近いキャラクターをしている。

 

ベムスターに苦戦するヒカリの前にゾフィーが現れて「宇宙警備隊員でないのにどうしてそこまで戦う?」「ウルトラの母に授けられた命を無駄にする気か?」と問い詰める。
ゾフィーに「君と一つになっている人間の事を忘れたのか?」と言われたヒカリは「あなたの死を望まぬものがいる」と言う「母の奇跡」でのウルトラの母の言葉を思い出し、自分と一つになっている人間、自分の死を望まなかったもの、セリザワの事を思い浮かべる。そして「君が生きていられるのは彼の意志のおかげでもある。自分一人で生きていると思うな。この世に生きる者は皆、支え合って生きているんだ」と言うゾフィーの言葉と「生きるのです、ウルトラマンとして」と言うウルトラの母の言葉でヒカリは「俺は人間の意志によって生まれ変わった。ならば、俺は彼らの為に戦いたい!」と決意する。
さらに惑星アーブの悲劇を胸に「彼らの命はもう戻らない。しかし、これから守れる命はある。俺はこんな所で倒れるわけにはいかないんだ!」と立ち上がるのであった。

 

そこに「言ったはずだ。君は一人ではないと」と言ってゾフィーも戦いに加わり、ベムスター相手に勝利を掴めるところまで来たら後はヒカリ一人に戦わせ、ヒカリはナイトブレスが無くとも新技ホットロードシュートでベムスターを倒すのだった。
ウルトラマンの重圧」ではヒカリがいない中でのメビウスの戦いが描かれていたが今回はGUYSもメビウスもナイトブレスも無い中でのヒカリの戦いが描かれた。
それにしても、あのベムスターが吸引しきれないエネルギー量の光線を放つとは凄いぞ、ヒカリ!

 

独力でベムスターを倒したヒカリをゾフィーは宇宙警備隊に抜擢する。
ヒカリはかつて宇宙科学技術局に所属していて、命の固形化に成功した事で次期長官に内定していたが、この命の固形化技術の情報を巡って光の国とバット星人の間で戦争が起きた為に辞退している。
因みに現在の宇宙科学技術局長官はジャックの父親らしい。

 

2匹目のベムスターがオオシマ彗星B群の後を追って地球に向かっている事を知ったヒカリは後を追おうとするが、ゾフィーは「地球にはメビウスがいるから大丈夫」「仲間を信じる事も宇宙警備隊員に必要な素質」と言って止める。
このベムスターとの戦いでメビウスは「仲間を信じる事」を試される事になる。

 

『ヒカリサーガ』のDVDに付属されたイラストノベル『ザ・ウルトラマンヒカリ』によると、ヒカリが命の固形化を成功させた事が明かされている。
この命の固形化技術によって『初代マン』の「さらばウルトラマン」でゾフィーはハヤタ隊員に命を与えて初代マンと分離させる事が出来た。その一方でバット星人が求めた命の固形化技術の情報開示を光の国が拒否した事で『帰マン』の「ウルトラ5つの誓い」でバット星人が「裏切り者のウルトラマン」と宣言して戦争を仕掛ける事にもなっている。
実はヒカリがウルトラシリーズの中でも最重要キャラクターであった事が分かってかなり驚く。