帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「青い火の女」

「青い火の女 ー人魂怪獣フェミゴン(フェミゴンフレイム)登場ー
ウルトラマンメビウス』第33話
2006年11月18日放送(第33話)
脚本 長谷川圭一
監督 小原直樹
特技監督 菊地雄一

 

人魂怪獣フェミゴンフレイム
身長 70m
体重 5万t
ドキュメントMATに同種族が確認された宇宙怪獣で、本来は不定型な人魂のような存在で人間に憑依する事で初めて実体化する。
かつてMATの丘隊員を乗っ取り、今回はミサを乗っ取ってコンビナートを襲った。目や口から火炎弾を発してコンビナートを破壊し燃え上がった炎を食べていく。
丘隊員の時よりシンクロ率が高く、フェミゴンの状態で受けた傷がミサにも表れ、ミサがパニック状態に陥ると周囲の物体が燃え上がるようになった。
テッペイが撃ったスピリット・セパレーターとメビウスバーニングブレイブのメビュームシュートを受けて消滅。ミサは分離して無事だった。

 

物語
テッペイは大学の先輩タカムラから相談事を持ち込まれる。
妹のミサが海上で青い火に襲われてからパイロキネシスに目覚めたのだと言う。
テッペイは何とかしてミサを救おうとするが……。

 

感想
タカムラ・ミサ役として斉藤麻衣さんが出演。
『超時空の大決戦』では小学生役だったのが本作では大学生役になっている事に時の流れを感じる。

 

『帰マン』の「狙われた女」の続編であるが、「女性が未知の存在に乗り移られる」と言う展開から悪魔憑き・狐憑きの要素が加えられている。因みにウルトラシリーズ狐憑きの話と言えば『T』の「青い狐火の少女」がある。

 

GUYSと大学を両立させると言っていたテッペイ。そのテッペイの大学生活が描かれる珍しい話。かつてテッペイの母親が心配していた「テッペイに悪い虫が付いた話」でもある?

 

大学の先輩から事件を持ち込まれて調査する事になったテッペイ。
レギュラーメンバーの顔見知りが事件を持ち込む展開は昭和ウルトラシリーズでは多くあったが平成ウルトラシリーズでは少なくなった。『帰マン』の坂田家のような民間のレギュラーメンバーが少なくなって特別チーム内の描写が増えたからだと思われる。
CREW GUYSはテッペイ、コノミ、ジョージ、マリナの4人が民間人だったので、事件が持ち込まれる展開は他の平成ウルトラシリーズに比べて作り易くなっていた。

 

ミサはフェミゴンフレイムに変身してコンビナートを襲撃するが、フェミゴンフレイムの正体を知っているCREW GUYSは手出しが出来ない。その時、瓦礫に挟まれた作業員にフェミゴンフレイムが迫っているのを見たミライはメビウスに変身してメビュームシュートを撃とうとするがテッペイに咎められてしまう。
「コンビナートを守る為にはミサさんは死んでも構わないのか?」とミライに詰め寄り、謝ろうとするミライに向かって「謝る必要は無い」と突き放し、「人間として彼女を見捨てる事が出来ない!」と叫ぶテッペイ。「ミライ君は正義を守るウルトラマンだからね。でも、僕は彼女を守る! そう約束したから!」。
う~ん……。ミライが戦わなかったら瓦礫に挟まれた作業員の命が危なかった事はテッペイも分かっていたと思うが、これでは「ミサを守る為には他の人は死んでも構わないのか?」とテッペイに詰め寄りたくなる。「恋は盲目」と言ったところか……。
ウルトラマンの行動について特別チームの隊員が是非を述べる展開は他の作品にもあるが、『メビウス』の場合はウルトラマンであるミライに対してCREW GUYSが面と向かって意見を述べれる上、ミライが他の人に対してあまり反論しない従順な性格なので、前回の「怪獣使いの遺産」のリュウや今回のテッペイのように人間の間違った意見や行いをウルトラマンであるミライが受け入れてしまう事になっている。ウルトラマンと人間の距離が近くなりすぎるのも問題なのかもしれない。

 

サコミズ隊長はテッペイを連れて屋外へ。
「医者もGUYSも同じ人の命を守る仕事」と言うかつてのテッペイの言葉を引き合いに出して「優れた医者も全ての人間を救えるわけではなく、悲しい結果を受け止める場合もある。でも、テッペイの父親はそれで医者を辞めたりはしない」として「どんな結果が待っていようと諦めず最後の最後まで精一杯頑張る。人の命を守る仕事って言うのはそう言う事じゃないのかな」と諭す。それを聞いたテッペイはミライに謝り、「でも、諦めたくないんだ。最後の最後まで」と告げる。
テッペイの言葉を受けたミライは「僕も手伝わせてください。一緒にミサさんを助けたいんです」と答え、ミライの協力を得てテッペイはスピリット・セパレーターを完成させる。これにはウルトラマンの光線の分析が不可欠なので、ミライがメビウスに変身して協力したと思われる。これは他の作品では出来ない『メビウス』ならではの展開であった。

 

フェミゴンフレイムとの戦いは炎が迫力満点!

 

ミサに惚れたテッペイだったが、当のミサはフェミゴンフレイムに乗っ取られていた間の記憶を全て失っていた。でも、テッペイは「ミサは自分の事を覚えていないが、自分はミサとの約束を守れただけで十分だ」と言う。
「たとえ何の代償が無くっても最後まで頑張る。医者も、GUYSも、そしてウルトラマンもね」。