帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「旧友の来訪」

「旧友の来訪 ー宇宙同化獣ガディバ どくろ怪獣レッドキング 古代怪獣ゴモラ登場ー
ウルトラマンメビウス』第42話
2007年2月3日放送(第42話)
脚本 谷崎あきら
監督 佐野智樹
特技監督 鈴木健二

 

ゾフィー
身長 45m
体重 4万5千t
ウルトラ兄弟の一人で宇宙警備隊の隊長。
地球に常駐した事は無いが、冥王星の軌道上で侵略者の地球侵攻を阻止していた。
いずれ地球人が自分達と同じように宇宙に進出する事を期待し、それまでは自分達が守護していく事をサコミズに告げる。

 

宇宙同化獣ガディバ
身長 不定
体重 不定
同化した怪獣の生体情報を複製し再現する事が出来る宇宙生物
黒ずくめの男に使役されていて、レッドキングゴモラと同化し、メビウスに戦いを挑む。
CREW GUYSの援護を受けたメビウスバーニングブレイブに敗れるも必要な情報を手に入れて黒ずくめの男に回収された。

 

どくろ怪獣レッドキング
身長 45m
体重 2万t
多々良島に現れた地球怪獣だが実はガディバに同化されていた。
筋力、瞬発力、強靭さの全てにおいて過去に出現した個体を上回っている。
これと言った弱点は無いが大型生物共通の急所として足が弱い。
岩石を投げ飛ばし、瞬発力を生かして大きくジャンプする。
メビウスのメビュームシュートで倒されたが……。
『マックス』の「出現、怪獣島!」「爆撃、5秒前!」のレッドキングの着ぐるみを使用している。

 

古代怪獣ゴモラ
身長 40m
体重 2万t
南太平洋のジョンスン島に現れた地球怪獣。ここ最近では日本以外に地球怪獣が現れた初の事例となった。
既にガディバに同化されていて、メビウスに倒されたレッドキングがガディバの黒いオーラに覆われてゴモラに姿を変えた。
スペシウム弾頭弾で切断された尻尾も暴れてメビウスに襲いかかる程の生命力を誇る。
尻尾をガンブースターのガトリング・デトネイターで粉砕され、本体もガンフェニックスストライカーのインビンシビルフェニックスとメビウスバーニングブレイブのメビュームバーストを受けて倒された。
『マックス』の「地底からの挑戦」のゴモラの着ぐるみを使用している。

 

マケット怪獣リムエレキング
身長 40cm
体重 4kg
タケナカ最高総議長の前に現れて、CREW GUYSの肝を冷やした。

 

物語
GUYS総本部最高総議長のタケナカがフェニックスネストにやって来た。
タケナカ最高総議長の口から明かされるサコミズ隊長の秘密。そしてサコミズ隊長の口から告げられるウルトラマン達への想い。
一方、謎の黒ずくめの男が密かに暗躍を始めていた。

 

感想
いよいよエンペラ軍団が本格的に動き出す。

 

南太平洋のジョンスン島にゴモラが出現。ここ最近では日本以外に地球の怪獣が現れた初めての事例として報告される。
え? ひょっとして『メビウス』の世界では日本以外に地球怪獣は出現していなかったの? 現在の地球怪獣出現はボガールや時空波と言った要因が日本の近くにあったからなので不自然さは無いが……。
時空波を日本の近くに配置したのはエンペラ軍団の仕業であるが、歴代ウルトラマン達が日本を中心に活動していたので、日本を重点的に狙ってきたのだろうか?

 

優先度特Aの人物、GUYS総本部最高総議長のタケナカが登場。
『セブン』のタケナカ参謀再登場であるが、演じる佐原健二さんは『Q』で万城目淳を担当しているので、これは形を変えた『Q』主人公の登場とも言える。(実際、タケナカ最高総議長登場の時に『Q』の効果音がかけられている)
これによって『メビウス』には実写の昭和ウルトラシリーズで主人公を演じた役者のうち『T』の篠田三郎さんを除いた全員が出演した事となった。

 

今回は遂に『メビウス』最大の謎であるサコミズ隊長の秘密が明かされる。
タケナカ最高総議長と同じ年の生まれで、お互いに地球防衛の道に進んで科特隊の一チームを任されるようになったが、極東支部にムラマツと言う優秀な指揮官がいて初代マンもいた事からサコミズは地球外勤務を希望する事となった。
光の速さに近付くと時間が引き伸ばされるウラシマ効果によってサコミズはタケナカと同い年でありながら半分の時間しか生きていない存在となった。一方、サコミズが宇宙を飛び回っている間に地球は怪獣頻出期に突入し、地球防衛軍参謀本部にいたタケナカはサコミズが自分の隣にいない事を恨むのだった。
宇宙船のキャプテンとなったサコミズはバン・テツロウを火星に送り届けた事もあったらしく、その繋がりから地球に来たミライがサコミズの所に預けられる事となったのだった。
昭和ウルトラシリーズでは各特別チームの繋がりは明確にされていないが、今回の話で『セブン』の地球防衛軍に所属していたタケナカ参謀が『初代マン』の時代に科特隊の一チームを任されていた事が判明する。
因みにサコミズ隊長のネーミングは『初代マン』の企画時にあった主人公の名前が元ネタと思われ、それを受けてか、今回の話で実は『初代マン』の時代の人物だったとされている。

 

宇宙を股に掛けたキャプテン・サコミズは亜光速試験船イザナミで4度目の試験航海をしている時、冥王星を越えようとしたところで謎の円盤軍に襲われてしまった。
宇宙ビートルの発展型であるイカヅチで応戦していると、眩い光と共に銀色の巨人が現れて円盤軍を一掃する。その銀色の巨人の正体はゾフィー。サコミズは初代マンがゼットンに敗れる前に宇宙に飛び立っているのでゾフィーの存在を知らなかった。
ウルトラマンと共に戦った思い出が無いサコミズと地球人と共に戦った思い出が無いゾフィー。そんな二人の出会いが後の『メビウス』の物語に大きな影響を及ぼす事になる。(『メビウス』関連の話としては、時系列的にこれが全ての始まりとも言える)

 

「人間よ、遂に自力でここまで来たな。やがて君達も我々と肩を並べ、星々の狭間を駆ける時が来るだろう。それまでは我々が君達の世界の盾となろう。次に会う時が楽しみだ」。
冥王星を越える場所、太陽系から外に出る場所で出会った銀色の巨人の言葉からサコミズは地球人の置かれた状況を理解する。
「俺達は守られていたんだ……。俺達の知らない内に、俺達の知らない場所で、俺達の知らない敵からな……」。
そしてサコミズは人間を見守って来たウルトラマン達の心に応えるべく、怪獣の出現が無くなって久しい地球に戻ってGUYS設立に尽力するのだった。
「俺は彼らの心に応えたい。人知れず俺達を守って来てくれた彼らの心に……。ただ守られているだけじゃない。同じ場所に立って、同じ痛みを、苦しみを、同じ喜びを! ここにいるクルー達となら、それが出来ると信じている。だから俺はここに、この場所にいるんだ!」。

 

今回はレッドキングゴモラが再登場している。『初代マン』の「小さな英雄」ではレッドキングゴモラが再登場する予定だったので、それが元ネタだと思われる。
そう言えば「小さな英雄」も人間とウルトラマンの関係について語られた話であった。

 

円盤軍を一掃したゾフィーの光線は『メビナビ』によると「エムハチナナ光線」との事。確か『A』でヤプールは「えむはちじゅうなな光線」と言っていたような……。
ウルトラシリーズで技の名前が変わる事は何度もあるが、まさか2007年になってゾフィーの最も有名な技でそのような事が起きるとは思わなかった。(調べてみると『ウルトラマンM715』でも「エムハチナナ光線」と紹介されていたらしい)

 

ここでウルトラ兄弟の年齢について。
ゾフィー……2万5千歳
初代マン……2万歳
セブン・ジャック……1万7千歳
エース……1万5千歳
タロウ……1万2千歳
レオ・アストラ……1万歳
80……8千歳
メビウス……6千8百歳
ヒカリ……2万2千歳
ヒカリが初代マンより年上だったのに驚く。
さて、新作が作られていくごとに新しく登場するウルトラマンの年齢設定がどんどん下げられているので、最年長のゾフィーと最年少のメビウスでは4倍近くの年の差が生じてしまっている。
同じウルトラ兄弟に括られているが、レオはセブンの弟子で、80は初代マンから技を教わっていて、メビウスはタロウの教え子となっているので、ゾフィーとダンディ4とヒカリによる年長組とレオから始まる年少組とに分けても良いかもしれない。(その間にいるタロウはどちらに分類して良いかちょっと迷うが) 年長組トニセンと年少組カミセンに分けられるV6みたいなものと言えば分かり易いだろうか?