帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「滅びの遺産」

STAGE1 滅びの遺産」
ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』第1話
2008年7月25日発売
脚本 赤星政尚
監督・特技監督 佐野智樹

 

暗黒魔鎧装アーマードダークネス
身長 62m
体重 3万9千t
ダークネスフィアの内部にいた。
伸縮自在の槍ダークネストライデントで攻撃してくる。
メビウスに暗黒剣ダークネスブロードを奪われ、額を傷付けられた事で活動が停止する。
実は中にヒカリを取り込んでいて、ヒカリの意思によって動きを止める事が度々あった。

 

再生怪獣サラマンドラ
身長 60m
体重 4万t
喉にある酵素分泌器官を破壊されて再生できなくなったところをリュウとカナタが操縦するガンウインガーのスペシウム弾頭弾で倒される。

 

宇宙凶険怪獣ケルビム 
身長 44m
体重 4万4千t
同時多発的に出現した怪獣の一体。
新世代CREW GUYSのガンローダーと戦う。

 

百足怪獣ムカデンダー
身長 59m
体重 4万t
同時多発的に出現した怪獣の一体。
リュウとカナタが操縦するガンウインガーのウイングレッドブラスターで倒される。

 

円盤生物ロベルガー
身長 55m
体重 1万9千t
同時多発的に出現した怪獣の一体。
新世代CREW GUYSのガンブースターと戦う。

 

物語
エンペラ星人との戦いが終わり、メビウスが去った後の地球はリュウ率いる新世代CREW GUYSによって守られていた。
しかし、一ヶ月前から怪獣の出現率が驚異的な伸びを示していた。その原因はエンペラ星人の恐るべき遺産にあった。

 

感想
メビウス』の後日談で児童誌やショーと内容を連動させている。

 

新世代CREW GUYSの隊長となったリュウ。かつてはワーワー!と喚く印象が強かったが今は落ち着いた感じで頼りになる。

 

新キャラクターのハルザキ・カナタは適性試験トップで入隊してきた期待の新人。
なのだが、カナタのキャラクターが定まっていなかったので出番の割に印象が薄い。
実戦に慣れない新人として登場したかと思ったら、リュウがミライから貰ったお守りを「汚い」と言ったりする偉そうで嫌味な人物になったりと、どうにもキャラクターがブレていた。1年に及ぶTVシリーズを経たキャラクター達の中にたった一人で入り短い時間で存在感を示すにはもっと分かり易いキャラクターにした方が良かったと思う。
因みにカナタは朱川湊人さんの小説『アンデレスホリゾント』に登場したキャラクターであるが、その設定や性格は大きく変えられていて別人として見た方が良い。

 

サラマンドラ、ケルビム、ムカデンダー、ロベルガーとの戦闘シーンは過去のシーンを流用して作り上げている。不自然さが無く、普通に見られる出来であった。
同時多発的に現れた怪獣はケルビムが宇宙怪獣でムカデンダーが地球怪獣でロベルガーが侵略者の尖兵と設定がきれいにバラけている。
これらの怪獣を新世代CREW GUYSはウルトラマン達の助けを得ずに独力で撃破。人間も強くなったなぁ……。
「地球は俺達の手でちゃんと守っているぜ。見てくれているかよ、ミライ」。

 

エンペラ星人が纏っていた暗黒の炎。レジストコード・ダークネスフィアはミサキ代行の調査によってエンペラ星人の宇宙船だと判明する。
あの炎の塊が宇宙船だったとは意外だが、よく考えてみると、ウルトラマン達も赤や緑の球体を宇宙船としてきたので、それと似たようなものなのかもしれない。
ダークネスフィアは外からは直径50mの球体と観測されるが、実は地球環境を激変させて人類文明を滅ぼすのに十分な質量を有していた。宇宙船が地球に衝突するだけで人類文明が滅んでしまうとは、さすがはエンペラ星人と言ったところか。
ダークネスフィアの内部は暗雲に覆われた荒野と化していた。ひょっとしたら、エンペラ星の光景を基にしているのかもしれない。

 

リュウとカナタを乗せたガンウインガーがダークネスフィアに取り込まれた事を知ったサコミズ総監は再びCRRW GUYSの隊服に袖を通して救出に向かおうとするがミサキ代行に止められる。
そこにトリヤマ補佐官が来て、サコミズの気持ちを組みながらも「たまには年寄りの言う事を聞きなさい!」と一喝し、「その制服を着ている以上、今は私の方が立場が上ですぞ。総監、いや、サコミズ隊長」と告げる。因みに本当はサコミズの方が年上なのだが、実際に生きた年月はトリヤマ補佐官の方が上である。
「絆と信頼が一番の力なら、その絆の力で結ばれた仲間達の事を今一度信じるべきです」とトリヤマ補佐官はサコミズを諭し、そしてマル秘書が「共に戦い泣いて笑った仲間達」であるCREW GUYSが帰って来た事を告げる。マル秘書のこの言葉は「心からの言葉」での「思い出の場所」発言を思いながら聞くと感慨深い。
「たとえ離れ離れになっても彼らの絆が消えたわけじゃない」として既にガンフェニックスへの搭乗許可も出した事を話すトリヤマ補佐官。一般市民がガンフェニックスに搭乗してメテオールを使用すると言うシチュエーションは「俺達の翼」と同じだが、トリヤマ補佐官の言動がまるっきり逆になっていて、彼の変化がよく分かる。

 

ダークネスフィアの中には暗黒魔鎧装のアーマードダークネスがいた。
抵抗を続けるリュウにアーマードダークネスが「無駄だ。諦めろ」と告げたのに驚いた。エンペラ星人とは違う声なので、アーマードダークネス自身の意思だと考えられる。
そして、それに対するリュウの答えは「諦めろ? 俺はそいつが一番苦手なんだよ!」であった。

 

ガンウインガーを撃墜されたリュウは「GUYSを……頼んだぞ!」と言ってカナタを逃がし、その直後にアーマードダークネスの攻撃を受けてしまう。
当然、このシチュエーションは「運命の出逢い」にあったリュウとセリザワ隊長のやり取りを再現したもの。

 

ダークネスフィアの内部はウルトラマン達の光線が無力化されるようになっていた。おそらくエンペラ星人の闇の力が濃くなっているからだと思われる。マントにレゾリューム光線にダークネスフィアとつくづくエンペラ星人はウルトラマン達にとって天敵であるのだと感じる。

 

アーマードダークネスに取り込まれているヒカリの助言を受け、メビウスはアーマードダークネスの腰にあるダークネスブロードを使う。
そう言えば、ウルトラ大戦争でエンペラ星人が使っていたエンペラブレードは今はどうしているのだろうか?(ウルティメイトブレードの方は内山まもるさんの漫画『アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲!!』でジャッカル大魔王との戦いで再び使われている)

 

リュウはミライから貰ったお守りを「こいつと一緒ならどんなに辛くても危なくても必ず道が開けてくる。俺にとっての守り神だ」とカナタに説明していた。そしてアーマードダークネスに襲われた時、リュウはお守りを渡してカナタを逃がした。
リュウが死んだのは自分のせいだと責任を感じるカナタ。そこにCREW GUYSの隊服を着たミライが現れる。