帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』

『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル』…2007年12月1日~2008年2月23日放送
『ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』…2008年12月20日~2009年3月14日放送

 

「行け! ゴモラ!」

 

2007年から稼働したデータカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』と連動したTV作品で、ウルトラシリーズでは珍しくゲームを中心に据えたメディアミックスが行われた。
ゲーム、TV、漫画と様々なジャンルが密接に連動して商品展開をし、内容も「ギャラクシークライシス」と呼ばれる事件によって異なる世界のキャラクターが一堂に会する等、長い歴史の中で大きく広がったウルトラシリーズを一つに纏める作品となった。
一方でウルトラシリーズの一つでありながらウルトラマンが主役ではなくて「レイオニクス」と呼ばれる怪獣使いのレイと人気怪獣のゴモラが主役になると言う斬新な設定によってウルトラシリーズに新たな可能性をもたらした。
昭和と平成の世界観を繋げて様々な時代の人気怪獣が再登場する展開は次のウルトラマンゼロシリーズへと引き継がれていき、その後のウルトラシリーズの主流となっていった。
初回放送では地上波放送は行われず、BS放送とネット配信が行われた。
又、第1期の終了後に第2期が放送されたのはウルトラシリーズでは初の試みであった。

 

古代怪獣ゴモラ(横尾和則・西村郎・岩上弘数)
通常時 身長 40m 体重 2万t
EX時 身長 44m 体重 2万2千t
ゴモラザウルスの生き残り。巨大な角と太く長い尻尾が特徴で怪力の持ち主。地底を高速で移動する事も出来る。
強力なパワーに加えドロップキック等の軽快な技もこなす。角から放つ超振動波は本来は地中を掘り進むのに使うが攻撃に転用して必殺技としている。
レイが覚醒してレイモンになると、シンクロしているゴモラもEXゴモラやブレイブバーストにパワーアップする。突進攻撃をする時に攻撃を受けても決して怯まない。
レイが暴走してバーストモードに変化すると、それに反応してゴモラもレイオニックバーストに変化する。全身が赤くなり、通常よりも強力な力を発揮する。
第1期通常時 アタック:1100 ディフェンス:700 スピード:800 必殺技:角かち上げ攻撃
EX時 アタック:1400 ディフェンス:1100 スピード:500 必殺技:テールアッパー・EX超振動波
第2期通常時 アタック:1200 ディフェンス:800 スピード:900 必殺技:超振動波(セロシュート)
レイオニックバースト時 アタック:1600 ディフェンス:1200 スピード:1300 必殺技:超振動波

 

ZAP SPACY
Zata Astromical Pioneersの略称。
宇宙規模の組織で、テラフォーミングに適した知的生命体のいない惑星を探して開拓するのが任務。
物資輸送やレスキュー活動が中心で戦闘は主目的ではない。
ヒュウガが率いるZAPクルーはスペースペンドラゴンで活動している。

レイ南翔太
レイモン時 身長 2m 体重 220kg
カード状の怪獣データをバトルナイザーにスキャンする事で怪獣を実体化(モンスロード)する事が出来るレイオニクスで怪獣を感知する能力を持っている。
最初は自分以外は全て敵と認識し、怪獣は自分にとって道具にすぎないと言っていたが、ZAPクルーとの出会いでその考えが少しずつ変わっていく。
その正体はレイブラッド星人の遺伝子を受け継ぐ地球人で、ケイトとの戦いでレイブラッド星人の姿レイモンへと覚醒した。
自分の中に流れるレイオニクスの闘争本能を抑えきれなくなって暴走したバーストモードに変化するようになったが、仲間達とアイスラッガーの力で自我を取り戻す事が出来た。
グランデとの戦いで一度は生死の境を彷徨うが仲間達の協力で復活し第二覚醒へと辿り着く。
戦いの中で宇宙の平和の為にレイブラッド星人を倒すと言う目的を定め、様々な人々と共にレイブラッド星人の野望を打ち砕いた。
使用する怪獣はゴモラとリトラ(S)とエレキング。グランデとの戦いでエレキングを失っている。セブンを助けた際に一時的にミクラスを託された。

ヒュウガ小西博之
スペースペンドラゴンの船長だが、船長ではなく「ボス」と呼ばないと返事をしない。
熱さと冷静さを兼ね備えた頼れるリーダー。
フルネームは日向浩。

ハルナ(上良早紀)
スペースペンドラゴンの副長。かつてはプライドの高さから何人もの船長と衝突を繰り返して厄介者扱いを受けていたが、ボスに対しては絶対の信頼を寄せている。
兄のヒロキは惑星ボリスの資源輸送基地責任者で惑星ボリスが怪獣惑星に変わると生存者のリーダーになっていた。
最初は正体不明のレイを危険視していたが戦いの中で信用していくようになっていく。
フルネームは榛名ジュン。

クマノ俊藤光利
カニック担当で、スペースペンドラゴンが誇る「魔法使い」。
怪獣については詳しくないが、何故かスペースビーストに関してだけは異常に詳しい。
フルネームは熊野正彦。

オキ八戸亮
生物学者でスペースペンドラゴンが誇る怪獣博士。大学で怪獣学を専攻していて、怪獣を前にすると冷静さを失ってしまう。
怪獣に関する知識がレイやZAPクルーを勝利に導く重要なカギとなっていく。逆に宇宙人に関する知識は弱かったが後に勉強するようになった。
フルネームは隠岐恒一。

 

レイオニクス
ケイト蒲生麻由
惑星ボリスのバイオプラント研究員アズサ・マキの姿に擬態してレイに近付いた。
強力な怪獣を使役し、様々な手段でレイを挑発する。その目的は戦いの中で自分の弟レイを鍛えて覚醒させる事で、レイブラッド星人の力を覚醒させたレイモンに敗れると「レイオニクスバトルに勝つのだ」と言い残し光となって消える。その後も精神の状態でレイを助け続けた。
使用する怪獣はファイヤーゴルザとガンQゼットン

グランデ唐橋充
キール星のレイオニクス。登場時に既に第二覚醒を果たしていてネオバトルナイザーを使用していた。
飄々とした性格で常にふざけた言動を取る一方、レイオニクスバトルにおいては好戦的で残酷な一面を見せる。耳のピアスを鳴らす癖がある。
楽しいバトルをしたいだけと嘯くが、かつてのレイと同じように教育係の姉を倒していて、その姉の死に報いる為に戦っていた。
最後はレイに協力してレイブラッド星人の野望を打ち砕いた。
使用する怪獣はタイラントレッドキング

 

レイオニクスハンター
ダイル(加藤厚成)
地球時間で50年後の未来から送り込まれてきたレイオニクスハンター。
レイオニクスの為に壊滅状態に陥ったペダン星の歴史を修正する為に全てのレイオニクスとそれに関するあらゆるものを抹殺する事が使命。
転送装置を紛失した事からZAPクルーと行動を共にするようになり、ペダン星のドッグでスペースペンドラゴンを改造する。惑星ハマーで仲間のペダン星人と合流すると再びレイ達の命を狙うようになるが、戦いの中でレイに未来を変える可能性を感じ、最後はペダン星を裏切ってレイとZAPクルーを救って命を落とした。その後、ダイルがスペースペンドラゴンに備え付けたペダニウムランチャーはレイブラッド星人の野望を打ち砕くのに役立つ事となった。

 

オープニング曲『エターナル・トラベラー』『誓い』
エンディング曲『ジャンプ アップ』『愛のしるし